【黒バス】あの関西弁っ子は、悪童のカノジョです。《花宮真》

【学校生活】3 ページ24

授業中のことや。

｢………んー………。｣

｢こら、今吉！ 寝るな！！｣

先生に怒鳴られる。

｢は、なみゃー………。もう少しだけ……。｣

うちは爆睡しとった。
睡眠時間も極力削り死力を尽くした結果、睡眠不足で授業中はほぼ毎日寝てた。

｢うーん………。｣

｢今吉ー！｣





そして迎えたテスト当日。

数学、国語、理科、社会ときて英語は最後やった。

ギリギリの集中力で50分間戦い抜いた。

｢はぁー……。疲れたわぁー。｣

教室で伸びをしながらそうつぶやいたその時やった。

｢テスト終わりましたね、Aさん。
手応えはどうでしたか？｣

皆がいる前やから猫被りスマイルと敬語ではなみゃーが話し掛けてきた。

｢んー………悪いけど今回の1位は貰ったわ。
自己採点したけど全教科全問正解やったから。｣


｢へぇ…………そうですか。
ということは1位ですね。
おめでとうございます！｣

相変わらずの爽やかーな笑顔。

｢あははっ、約束は約束やで？｣

｢ええ、分かっています。
答案は明日返却されますよ、楽しみですね。｣

そう意地悪く笑ってはなみゃーは戻っていった。

本当に100点だとは思っていないようやった。

しかし、

｢はぁ？！
お前っ………普通10点から100点とかあり得ねぇだろ？！｣

次の日配られた答案用紙には3桁の数字が。

｢だから言ったやん。
ほら、お願いするで？｣

はなみゃーは苦手科目、(うちにとっては得意科目の)数学で途中式間違えとった。

つまりはうち(と瀬戸)が1位。

はなみゃーは2位やった。

｢くっ……。
分かった、男に二言はねぇ。
で、なんだ？お願いって。｣

うーん、と唸ってからうちは言った。

｢それなんやけどね、今度の日曜日デートしようって言っとったやん。
その時、夜まで一緒にいてくれへん？
それだけでええわ。｣

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