【黒バス】あの関西弁っ子は、悪童のカノジョです。《花宮真》

【休日の様子】3 ページ13

今日は休日。

この二連休明けが練習試合や。

うちらは大事な試合前は練習を休みにする。

最終的な仕上げは前もってうちが終らせておいとる。

だから怪我とかする前に本番前は休んどこーって考えや。

せやから、今ははなみゃーのお家なう！！！

｢はなみゃー。起きてー。｣

布団の上から馬乗りになって顔をぺちぺちするもはなみゃーは起きへん。

(しゃーない。いつものやったるか。)

｢はなみゃーってば！｣

chu！というリップ音が響いた。

｢あっ？！
何して……？！｣

はなみゃーは取り乱して飛び起きた。

｢ふふっ、驚きすぎやろ。可愛えなぁ。｣

朝から癒されるわぁ、そう思った。

しかし、

｢お前………寝てる時にキスすんじゃねぇっつったよな？｣

そう言ってはなみゃーはもう一度うちへキスしてきた。

しかも濃厚なヤツ。

｢起きてる時にしろよ、バァカ。｣

ニヤッとしてそう言われ、口を離した時うちの顔は真っ赤やった。

(うー………！
なんでいつも上手いことかわされてしまうの…！
はなみゃーは全然照れてないし……。)

なんて考えとった。

｢ほら、朝飯作れよ。｣

｢うん…………。｣

むすっ、として口を尖らせたまま、

うちは静かにキッチンへ向かった。

【休日の様子】4→←【部活動】3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す