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第一章三話 ページ7

結婚なんて、ぼんやりしていて、明確に考えたこともなかった。


……でも、いざ目の前で始まると緊張するな。




「綺麗」


「ありがと」






__________



妻は俺が多重人格者なのを知っている。


そして、もう一人の俺の方も、知っている。



……快楽殺人者。



気づいたときには遅かったんだ。


妻を傷つけたくなかった。




あいつが、あいつがあいつがあいつが。

殺ったんだ。





急に焦点が合わなくなる。


血、血、血、ち、ち、ち、ち……血。


自分の手には刃先の丸まったはさみ。

えぐれたような肉と欠陥した身体。




……皮肉なもんだ。



俺がそういうのが苦手なことを知っていて、故意的に入れ替わった。

あいつが。


妻をころ






「私じゃない」






「あ、はぁあ"、ぁ、あ"あ"あ"あ"あ"……!!!」







何がしたい?!



(お前こそ、随分と派手に殺ったな)



殺ったのはお前だろ!!



(俺はお前だ。)



そんなこと、どうだっていい!!



(自分を見ろ。逃げるな。)



……




(多重人格とでも言い訳して、外面だけでも良くしようとしたのか?)



……



(自惚れるな。これは全部お前が、お前の意思で、自ら、やったことなんだよ。)



……




(隠すな。)




……




お前は俺なんだから。




……俺は俺。





「は、はは、ははははははははははは!!!!!」





なすり付ける?笑止。



「そうだ、俺だ。俺が殺ったんだ!!」


「俺がこいつを殺した。今までの全てが自らの!!」





笑え。そしたら許してやろう。

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めた(プロフ) - 00さん» 毎回評価本っ当にありがとうございます!嬉しいです!解説書こうとしたんですが、このメモで大丈夫じゃんっ笑ってなってそのまま使いました笑 (2022年10月24日 18時) (レス) id: 7bd9218a8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めた | 作成日時:2022年9月4日 15時

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