【おそ松さん】うざい、長男【おそ松】

２話 ページ4

『何でついてくる』



ギッとへらへら笑うソイツに睨めば怖い怖いと言うが、その殴りたい笑みを消すこともない。


…怖いとか、そんなこと微塵も思ってないくせにな。



「何でって俺ら同じ学校で同じクラスじゃんか〜」

『うざい』



そんなことも分からないの？と今にも伝えてくる様な目で見てくるそいつにうざすぎて更に歩く速度が上がる。

私のうざさメーターを振りきらせて尚上昇させるとかある意味凄いな。


とりあえずその小馬鹿にしたような目やめろや。


私の方が頭いいっつーか上位に食い込んでるからな。なめんな



『ていうか兄弟と行けよテメー』

「女の子がそんな言葉使いダメだって！」

『何コイツ超うぜえ』



オイコラ無視すんな。クソ、本当に何なんだ。やっぱりあの時こいつと喧嘩しなきゃ良かった。

そうすればこんなうざい毎日を過ごさなくて良かったのに。


でも、心の中では少し楽しいとか思ってる私もいるから、もっと鬱陶しいんだ


後悔してるのかよくわからない感情を持ってしまったのだって、全部全部ぜーんぶコイツのせいだ。


騒ぐ男を横目に私は走り出す。おそ松が後ろから追ってくる足音が妙に心地良かった。

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