【おそ松さん】うざい、長男【おそ松】

１３話 ページ16

『………ん、』



こしこしと目を擦って起き上がる。


いつものうるさい雀の声も聞こえないなと疑問に思いながら自分を見ると不格好に包帯が巻かれ、湿布も貼られていた。


そういや、自分が潰した不良たちにリ ンチされたんだっけ……？

それで、確かおそ松が………はっ！



完全に思い出した私は、キョロキョロ辺りを見回すと見慣れない部屋。視線を隣に移すと、寝てるおそ松の姿。


って私おそ松の隣で寝たのか……？

自覚すると、かぁぁぁっと赤くなって思わずおそ松を蹴り飛ばす。



「痛ッ、何すんだよ！」

『わ、悪い条件反射。ていうか何で……』



パクパクと金魚のように動かしながら問うと、なにごと？と桃色と紫色のパーカーを着た男二人が姿を表す。


うわ超似てる！と思いながらも見分けられなくはなさそうだ。


桃色の方はアヒル口に、大きな黒目。紫色の方は半目、猫背、髪ぼさぼさと、明らかな違いがある。


桃色の男…確かトド松だっけ？はまじまじと私を見ると「大丈夫？」と聞かれる。


それに肯定の言葉をかけると、良かったと笑ってくれた。



「おそ松兄さんが一番取り乱してたね…ひひ」

「あんなおそ松兄さん初めてだよ」

「う、うるせぇ……仕方ないだろ、好きなんだから」



？

最後の方は聞き取れなかったけど二人は聞こえてたようで、にやにやしている。


え、何なんだ気になって仕方がない。何て言ったのと聞けばはぐらかされた。解せぬ

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