6話 ページ7
「フィアは、とってきた山菜を、あらってから切ってくれ。
この前みたいに、手に切り傷をつくるんじゃないぞ。」
「わかってる。この間は、たまたま眠くなってぼうっとしてたから、今度はだいじょうぶ。」
そういいながら、フィアは山菜をさっとあらって、木の板と包丁をだした。
チャグムは包丁を見てフィアからさっとはなれた。
「そなた、まさかわたしを刺し殺そうと……」
「違う違う。このままだと山菜が大きすぎるから、小さく切るだけよ。チャグム、ビビり過ぎ。」
「その言い方はないだろう。第一、私は料理なんてしたことない……」
「だからって……どうして料理する場で刺し殺す、なんて発想がでてくるかな。」
フィアははぁ、とため息をつく。
ふたりは気づいてなかったが、バルサはとっくに目が覚めていて、
寝ているふりをしながら、ふたりのやりとりを見て笑いをこらえていた。
切りおわると、今度はタンダが鍋に山菜をいれていった。
だんだん良いにおいがただよいはじめた。
最後にタンダは鍋のなかを見て、わきのザルからキノコをとりあげた。
「それはなんじゃ？」
チャグムは、身をのりだして、タンダの手もとをのぞきこんでいる。
「カンクイっていうキノコだ。こいつはいい味がでるんだが、あんまり煮えすぎると、
苦味がでるからな。火からおろす直前にいれるのがコツだ。」
チャグムは一言も聞きのがさないよう、タンダを見て聞いていた。
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サヤノ - 清少ナゴンさん» 初めまして、サヤノと申します、精霊の守り人シリーズが大好きです、故あって愛読しております、タンダ特製山菜鍋も美味しいくらい想像が膨らみます、よろしくお願いします。 (9月29日 11時) (
レス) id: 8a917fb5a5 (このIDを非表示/違反報告)
真顔君 - 頑張って下さい！ (2018年8月6日 15時) (レス) id: 121ee4e48d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴンナゴン | 作成日時：2017年12月19日 19時
