北の国では2［ゴールデンカムイ］ (ページ6)

今日:10 hit、昨日:16 hit、合計:39,379 hit

55話ページ6

バーニャに戻って再び温まる

鯉登「結局杉元の妙案って何だったんだ？」

杉元「なんだっけ」

『………』

杉元「あんたは殺したくない…でも誰かがその刺青を狙うだろう。いくら殴り合いに強くても銃には勝てない。その刺青を俺たちに写させてくれ」

『金塊が見つかれば、もう貴方を追う奴はいなくなる』

杉元「金塊は俺たちが必ず見つける」

月島「樺太を出ろ、出来るだけ西へ行け。大陸の果てまでいけば誰も追ってはこない」

岩息「じゃあもっと強い奴を探しに行こうか…ところで、杉元さんがさっき言ってた名前」

杉元「俺なんか言ってた？や

岩息「アシ…」

『アシㇼパさん！！』

杉元「そう、アシㇼパ…アイヌの女の子だった。その子を覚えていたのは連れの男が私と同じ刺青を持つ囚人だったからだ」

谷垣「白石だ！」

岩息「一体どうして白石由竹が樺太なんかにいるのか…なんの目的でこの村に来たのか、探るために跡をつけた」

杉元「アシㇼパさんは何を話していた？」

岩息「杉元さん、そしてAさん…多分貴方たちのことだ」

それから岩息は、アシㇼパさんと白石が酒場で話しているのを後ろで盗み聞きしていたことを聞いた

内容は、のっぺら坊…つまりアシㇼパさんの親父さんが死んだこと

アイヌを裏切っていたこと

それと

僕と杉元が死んだ、ということ

だけどアシㇼパさんは

僕や杉元を死んだ、とは思っていないようだ