質問と恋ごころ ページ5
カカシside
なんの質問？と繰り返し聞いたところでら彼女がいるかの質問というだけ。
一体いたらなんなのか、いなかったらなんなのか。と疑問は渦を巻いていたがこんなところで、深く考えていても仕方がない。
所詮、事実に変わりはないのだから
「別にいないけど？」
「え、あ…そうか」
「…なに、この質問」
俺がそう問いかけても、いいじゃん！ありがと！なんて冷や汗流しながら言い張る馬鹿な医師に免じて追求しなかった
「じゃあ、お疲れさまでした。お大事に」
「…ん、頑張ってね」
お互い少し、らしくない挨拶を交わしながら俺は部屋を出る。ふと、時計を見上げると夕食の頃合い
『…後輩に買い出しさせてるお前はそもそも商店街に出向いてねーだろが。気分転換にでも買い物してみたらどうだ？』
「たまには、か…」
☆
「あれ？カカシ先輩じゃないですか…」
普段の格好からは想像もつかない後輩の両手の買い物袋を何とは無しに見つめる
中身が気になったと思ったのか、声の主…テンゾウは袋を持ち上げた
「今日は魚が美味しそうだったので、ソテーにしようかと。もちろん、先輩の好きなお酒も買いましたよ」
なにも言わなくても、俺の好きなものを買ってきてくれる後輩。
『買い物って義務でしょ？』
いつの間にか、そうなってたのかな
「え、先輩…？」
「一個持つよ。お前だけじゃ大変だろうし」
暗部の総指揮を務めるこの男にとって、レジ袋の重さなんて空気と同じかも知れない
けれど、後ろでもわかるような暖かい笑みをこいつが零したのは気のせいだろうか
「じゃあ、お願いしますね。カカシ先輩」
「…ん。」
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作者名：ヨウ★(・^・) | 作成日時：2016年9月30日 17時
