過去編２：どちら様ですか？ ページ20
この世には‥‥‥‥Aちゃんはいない
でも
あの世。には？
モウ、Aちゃんはシんだんダ
この世、にいないなら
あの世、にいるはず
僕はスッと立ち上がる
そして、一目散に走り出した
･
･
次こそ、Aちゃんに会いにいくために
･
･
･
ズラリと並ぶ亡者の列
どんどん閻魔大王が亡者達を裁いていく
あの最近補佐官になった鬼灯と、閻魔大王はまだ僕には気づいてないみたいだ
僕はその亡者の列をじっと見てAちゃんを探した
どこ
どこにいる？
どこに、Aちゃんは────
「っ‥‥‥‥！！‥‥」
僕の目に入ったのは、高校生くらいの女の子
その子の最も重要なところは────
右腕にある。大きな痣
「A！！！」
声を張って、その名を呼んだ
Aが振り返る
やっと‥‥やっと会えたんだ
やっと、僕達は‥‥‥‥！！
･
･
･
･
『どちら様ですか？』
「‥‥‥‥え‥‥」
明らかに。振り返ったその子は紛れもないAちゃんだった
でも、Aちゃんが発した言葉は「会いたかった」や、「はくたくおにいちゃん？」などではなく
初対面の人に言うような「どちら様ですか？」だったのだ
僕は慌ててAちゃんに駆け寄った
「お、覚えてないかな‥‥？ほら、昔よく遊んだ白澤だよ、Aちゃん」
Aちゃんはしばらく僕を見つめたあと、突然ぺこりと頭を下げた
『ごめんなさい‥‥私、一部記憶を失ってる部分があるので覚えてないかと‥』
「え」
『えと‥‥３歳から６歳くらいまでの記憶はまったくありません‥‥すみません』
記憶を。失っている？
どういうこと？
覚えてないだけじゃなくて？
『私。子供の頃‥‥ぎゃ、ぎゃく‥‥たいを‥‥されていたらしいんです』
「‥‥‥‥」
『それでその時強く頭を打ったみたいで‥‥記憶はまったく‥‥』
３歳から６歳くらいまでって‥‥
僕たちが会ったのはAちゃんが５歳のときだった
ということは‥‥覚えてないだけじゃなくて
Aちゃんの中には、もう僕との記憶はまったくないんだ
僕の中の何かが崩れる音がした
『次の亡者！！前へ！！！』
『はっ、はい！』
Aちゃんの番になったようだ
Aちゃんは僕にペコリと礼をして駆けていった
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Nami - 面白かったです！白澤さん途中ヤンデレ…？でもハッピーエンドで良かったです😄 (7月11日 16時) (
レス) @page36 id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - 白澤が怖かったけど、最高の話しでした！！！！ (2017年12月29日 18時) (レス) id: 31ba52f844 (このIDを非表示/違反報告)
はるはな(プロフ) - あっぷるさん» 頭の中で妄想しながら書くのってたのしいよな！！ｗｗｗ私も興奮して鼻血g…… (2015年8月30日 14時) (レス) id: f1fd4f5ddd (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - やっぱはるはなちゃんの書く鬼灯様ってスゲーイケメン…！！鼻からケチャップが…… 朝からごちそうさまですっ！← (2015年8月30日 8時) (レス) id: 4094b501e6 (このIDを非表示/違反報告)
はるはな(プロフ) - 青眼鏡さん» 番外編！！書きたいです(´∀`)ぜひ書かせていただきますね！！１ですね、了解です (2015年8月4日 17時) (レス) id: f1fd4f5ddd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるはな | 作成日時：2015年5月6日 17時
