赤い眼の生き残り ２章

７６話 治す者 ページ39

私は指に着けた指輪を見てにやけてしまう。


………っほんとに口元が緩む


そんな私を見て、姉さんが口を開いた。


小「ふふっ、よく似合っているわ。そう……チトセ、貴方まだ忍具とか足りていないんじゃない？今日は買い出しに行ってきなさい」


確かに、忍具の他にも医療道具も足りない。


多少はあるが、これらは消耗品だ。


戦いがあれば当然無くなる。


定期的に補充をしなくてはならない。


鬼「買い出しなら角都さんですね。私が呼んできましょう」
痛「飛段も呼んでこい。角都だけでは足りんだろう」


鬼鮫さんが了解の意を示し、二人を呼びに言った。


………何だか申し訳ないな……………私の買い出しに二人も付き合ってもらっちゃって


痛「チトセ、少し聞きたいことが」


後ろからリーダーに声をかけられた。


リーダーは神妙な顔つきで聞いてくる。


何を聞かれるのだろう？


痛「これからの暁にも関わってくる…………チトセ、医療忍術はどれくらい使えるんだ？」


え？あっ………医療忍術？


これからに関わると言われたため、身構えていたのだが、まさか医療忍術の事だとは思わなかった。


だが、これも重要なことだ。


誰かが負傷したときに治療するのは自分なのだから

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