Zビルの ページ7
アーヤside
一瞬の沈黙が流れた。
「はあ!?」
それを若武が思いっきりぶち壊す。
「今日が結果発表日みたいだ。俺はたまたま秀明玄関で教師に会って結果をもらっただけ。帰りまでには渡されると思うよ。」
その時授業開始のチャイムがなって、みんなで慌てて移動した。
私達は少し注意されてしまったけれど、あまり小言も言われなかった。
若武達は大丈夫かな。
私はそわそわしながらも席についた。
先生が授業を再開してしばらくすると、突然扉が開いた。
当然のようにみんながそっちを見る。
「すいません。上杉和典、小塚和彦、美門翼、立花彩を。」
そこにはとても背が高い、整った顔立ちの男の先生が立っていた。
歳は20代後半から30代の前半くらいかな。
とてもかっこいい。
「今呼ばれた4人、荷物を持っていけ。」
へ、荷物?
先生が言った言葉に私は首を傾げた。
最初は授業に遅刻したからそれ関係かなって思ってたけど、荷物なんかいらないよね。
廊下に出ると、先生は何か資料を見ながら私達を待っていた。
「久しぶり。美門君、立花さん、初めまして。早川浩史です。今日から君達の担任を務めます。よろしく。」
そう言って早川先生は微笑んだ。
この人が小塚君達が言っていた…。
ものすごく知的そうで、強そう。
私にはものすごく魅力的に見えた。
「今からZビル内の三谷Sに行く。ほとんどの子達はもうそこで待っているから。」
早川先生はそう言って歩き出した。
ということは、三谷Sに受かったんだ!
秀明を出て、駅の方へ向かうと大きいビルが見えた。
見るからに高級そうで少し気後れしてしまう。
自動ドアから玄関に入ると、ロビーが広がっていた。
何もかもが清潔でまるでホテルみたい。
早川先生はその奥へと行き、エレベーターのボタンを押した。
それに乗って3階で降りる。
スタジオと書いてある部屋に入り、何故か写真を撮った。
そこからすぐに2階に行って少し待つと、女の人がやってきた。
「出来ました。どうぞ。」
女の人の手には4枚のカードがあって、それぞれに今撮った写真が載っている。
金色の文字で大きく「spesial student」と書かれ、その下に「member」とあって私の名前が浮き彫りになっていた。
わあ、すごい!
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#モモ# - 続きをお恵みください~~~~~~~~~ (2021年8月17日 20時) (レス) id: a8579e89ad (このIDを非表示/違反報告)
あ に す . ? ?(プロフ) - 続きいいいいいいいいいいいいいいいいい気になるのにいいいいいいいいいいいいいい(´;ω;`)ウゥゥ (2021年5月23日 15時) (レス) id: 4db45bcbc3 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトノート(プロフ) - リセットさん» ありがとうございます!ご期待に応えられるよう頑張ります! (2019年3月16日 18時) (レス) id: 0b7cfa20f4 (このIDを非表示/違反報告)
リセット - これから、どんどん面白くなっていきそうです!! 更新頑張ってください!!! (2019年3月16日 7時) (レス) id: 8d3f6f9662 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトノート(プロフ) - たえさん» ありがとうございます!奈子sideは正直苦戦してます。難しいものですね。とにかく精一杯、頑張らせていただきます! (2019年3月6日 17時) (レス) id: 0b7cfa20f4 (このIDを非表示/違反報告)
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