新たな犠牲者 ページ21
奈子side
お姉ちゃんは一瞬ポカンとしていたけれど、すぐに苦笑いをした。
「バレちゃったか。」
どうやらKZに取ってのパンドラの箱ではなかったらしく、とりあえず一安心。
これで気まずくなっても困るもん。
お姉ちゃんはバッグの中からノートを取り出した。
「原因はこれ。」
それはG教室で見せてもらった、KZの事件ノートだった。
改めて見返してみたけれどこれとさっきの話がどう繋がるのか、とてもじゃないけどわからなかった。
「KZはね、みんな忙しいの。ほとんどがZに入っているし、G教室もあるし。それなのに誰かを見張るなんて人数的に無理だったんだ。」
私は先輩達を思い出す。
全員でやっと8人。
見張りをするとなると何があるかわからないから1人じゃダメだ。
となると1週間、ほとんどの人が2回ずつ見張らないといけない。
そんなの辛すぎるよ。
精神的にも体力的にも。
「そこで後輩の奈子達を一時的にチームに入れようってことになったの。でも、それだけのために時間を使ってもいられない。結局、役割だけ決めてそれぞれの報告もなく奈子達の方に行ったんだ。あの時、若武が挑発に乗りそうだったでしょ？本当に焦ったんだから。」
そういうことだったんだ！
今まで絡まっていた糸がスルスルっとほどけていくのを感じた。
「すごいね、KZって。」
お互いがそれぞれの力を認めてないと出来ないことだよ。
お姉ちゃんは驚いていたようだけど、すぐに笑顔を返してくれた。
「ありがとう。私の自慢の仲間だからね。」
「ちょっと2人とも！早くお風呂入っちゃいなさい。」
お母さんがそう言ったから一旦バッグを置きに部屋に戻った。
そしたらお姉ちゃんがカーテンの閉め忘れに気づき、閉めようとしたその時…
お姉ちゃんの動きが一瞬固まった。
「え、お姉ちゃん！？」
と思ったら風の如く、一瞬で1階に降りていった。
私も慌てて降りていくと、お姉ちゃんは靴を履いている所だった。
「奈子、これで救急車！」
お姉ちゃんはスマホを置いていくけど、どうして救急車！？
外に出て行ったお姉ちゃんを追いかけると、なんと、涼風先輩が血を流して倒れていた。
「涼風君！？どうしたの！？」
私は震える手を抑えながら必死で救急車を要請した。
その時、お姉ちゃんの呟きが聞こえる。
「…慶君は？」
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＃モモ# - 続きをお恵みください~~~~~~~~~ (2021年8月17日 20時) (
レス) id: a8579e89ad (このIDを非表示/違反報告)
あ に す . ? ?(プロフ) - 続きいいいいいいいいいいいいいいいいい気になるのにいいいいいいいいいいいいいい(´；ω；`)ｳｩｩ (2021年5月23日 15時) (レス) id: 4db45bcbc3 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトノート(プロフ) - リセットさん» ありがとうございます！ご期待に応えられるよう頑張ります！ (2019年3月16日 18時) (レス) id: 0b7cfa20f4 (このIDを非表示/違反報告)
リセット - これから、どんどん面白くなっていきそうです！！ 更新頑張ってください！！！ (2019年3月16日 7時) (レス) id: 8d3f6f9662 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトノート(プロフ) - たえさん» ありがとうございます！奈子sideは正直苦戦してます。難しいものですね。とにかく精一杯、頑張らせていただきます！ (2019年3月6日 17時) (レス) id: 0b7cfa20f4 (このIDを非表示/違反報告)
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