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抱き締められている









と、頭で理解するのに数秒かかった。

『さ、さとみさん?離して…ください』

「・・・」


『離してっ…』

必死に抵抗するが、やはり男性の力には敵わないようで

「やーだ」

『っ、』

耳元で囁かれる









誰か…









「はーい、さとみくんそこまでっ」









そこには、ドアに寄っ掛かっているななもりさんがいた。









「あーあ、せっかくイイところだったのに〜」

「あー、それは悪いことをしちゃったね」

「残念だけど“また今度ねっ”」

そう私の耳元で言って、先に下に降りてしまった。









はぁ…助かった…のか?これは…

安心からか、力が抜けたかのようにその場にヘタリ込む。

「・・・大丈夫?」

見上げると手を差し伸べてくれているななもりさん

私はその手を握る

そのまま手を引かれ耳元で

「だから“気をつけて”って言ったでしょ?」

『っ!』

『すみま…せん…』

「よしっ、みんな待ってるし下降りよっか」



-----------キリトリ線------------



その頃、下の階では・・・


「あれっ、なーくんは〜?」

「さあ?あっ、さとみくん知らない?」

丁度、さとみくんが下に降りてきた模様

「えっ、さあ?知らん」

「それより、ご飯だぞー、お前らいつまでゲームやってんだ」

知らないフリをしたさとみくん

*→←*



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作者名:のような | 作成日時:2019年7月31日 17時

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