『嘘でしょう……？』 ページ9
noside
『〜〜♪』
入社から一週間。Aは駄菓子の買い出しに鼻唄を歌いながら向かっている途中だ。
「あっはは……やっと見つけた……」
『〜♪……？』
何か厭な気配を感じ振り返る。が、
『えっと……なにか……──!!……あ……』
視界が歪む。
何が起きた？等と考える暇も無いほどの眠気が襲う
「見つけた…見つけた…！俺の、俺だけのお姫様…♪」
『だ、れ…？』
其処で意識が途切れた。
──────
「ねぇ太宰｡」
「何ですか乱歩さん」
乱歩が太宰に薄く眼を開きながら云う
「A。危ないかも」
「……そうですか。」
Aの名前を聞いた途端に太宰は眼を背ける。
「いいの？」
「何がですか？」
不服そうに本を読み始める
「下手したら……」
「戻って来ないよ？」
乱歩のその一言で動きが止まった。
「……どういう事でしょうか？」
「んーとね、僕の推理によると────」
──────
ゆっくりと眼を開けると薄暗い部屋に居た。
部屋には寝台と椅子､そして此方をじっと見ている男が居る。
『……此処……何処ですか？』
「此処は俺とAとの愛を育む場所さ！」
『はぁ？……貴方は？』
笑顔で｡少しひきつってはいるが笑顔で問い掛ける。
「俺ぇ？俺は君の王子様」
そう云い男は口角をあげる。
──不味いコイツ重症だ……
このぐらいなら簡単に脱け出せると考えた刹那……
「あぁそうだ！俺は異能力者、催眠のね……？」
そう云いパチンと指を鳴らす。
激しい目眩がAを襲う
「そうだねぇ〜……Aは僕のお姫様…恋人だよ？」
頭の中でその声が響く。
──は？何云って……嘘でしょう……!?
……Aはゆっくりと口角をあげてこう云った。
『……貴方は私の王子様……』
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儚樺 - satukiさん» ご指摘有難うございます！直させて頂きました (2020年4月29日 9時) (
レス) id: 462f296d89 (このIDを非表示/違反報告)
satuki - 少々失礼いたします。「…素敵なプレゼント…」の回、太宰さんの字が大宰になっていますよ。 (2020年4月20日 16時) (レス) id: 510c725c70 (このIDを非表示/違反報告)
儚樺 - 詩音さん» ありがとうございます！リクエスト、承りました！此からも宜しくお願いします！ (2019年9月2日 0時) (レス) id: 462f296d89 (このIDを非表示/違反報告)
詩音 - とても面白いです！リクエスト良いですか？旅行なんてどうでしょう？ (2019年8月31日 15時) (レス) id: f1e2c757ec (このIDを非表示/違反報告)
儚樺 - 七瀬漣さん» そんな事有りませんよw逆に文才分けて下さい((殴 (2019年8月27日 7時) (レス) id: 462f296d89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：儚樺 | 作成日時：2019年8月13日 16時
