ぶりっ子はぶりっ子らしくぶりっ子に成り下がっとけ(？)

お粥 ページ16

あーあ。深夜に起きちゃったよ。

夜食べてないからお腹空いた。

空腹でﾀﾋにそう、

ん？

なんか机に置いてある...

“多分深夜に起きるだろうし、腹減ったら食えよ
渉”

全部見抜かれてるわ。

ってか意外に優しいのな...あいつ

チラッと横を見ると渉がソファで毛布もかけずに寝ていた。

申し訳ないなぁ私はブランケットをかけた。

顔美形だなぁ...

眺めていると、

う｢何？俺に見とれた？｣

口角を吊り上げてニヤニヤと笑っている渉がいた。

『起きてたの』

う｢俺音に敏感なんだよな｣

『へぇ』

う｢冷めてるだろうしあっためる｣

『いいよ別に....疲れてるだろうし』

なんだよ渉。その顔

う｢お前ってそんなに人に優しく出来んだな｣

『は！？うるさいわ！』

ポコポコと渉を殴る。

遊んでいる間に渉が作った夜飯のお粥が温まった。

『いただきます』

う｢待って。｣

すると渉は急に私のスプーンを奪い取り、熱々のお粥を息をふきかけ覚ましてくれた。

う｢はい｣

『いや“はい”って...自分で食べれるし』

う｢じゃあいらないんだ｣

こやつくっそニヤニヤしやがって...

さてはドSか！？

『...食べる』

お粥をひとくち食べた。

所謂あーんってやつだ。

恥ずかしすぎて爆発しそう

『美味しい』

う｢なら良かった。さっさと食って寝るぞ｣

私はどんどんと食べていき、全部食い尽くした。

そう。美味しさのあまり皿まで食べてしまった。




嘘です

う｢なぁ...恋菜潰さないのか？｣

よくぞ聞いてくれた渉

『逆に潰さない理由なんてある？』

う｢ないw｣

『だけど仲間も居ないし困ってたんだよね...』

う｢じゃあ俺が手伝ってやるよ｣

『でも...』

う｢島坂船か？良いんだよ。お前が気にすんな｣

だけどもし浦島坂田船が解散したらどうなるの...私のせいで渉の楽しい日常を崩すのだけは嫌だ。

う｢そんな簡単に切れる縁じゃねぇよ。それに仲間が間違えている事をしてたらそれを正すのも友達の役目だろ？｣

地味にいいこと言ってくるなぁ...

渉は浦島坂田船のリーダーだったりする。
渉がリーダーなの分かった気がする

『寝るわ。ソファで寝かせてごめん』

う｢そんなん気にすんなって。早く寝ろよ｣

『おやすみ』

う｢おやすみ｣

今日あった出来事は決して楽しくなかったけど、思い出すと口角が緩んでしまう

渉のことに関してだけど。








あ、恋とかそんなんじゃなくてただ単純に仲間ができたことに喜びを感じてるだけだかんね？

強き仲間→←優しい看病

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