烏野の監督。【ハイキュー‼】【黒子のバスケ】二巻 (ページ5)

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④⑦ ページ5

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着いた先は、暗い倉庫の様な場所だった。

男『それじゃあ話を戻そう。
君は頭がいいから、俺たちが誰かわかってるだろ？』

赤「…貴方たちが何を考えているかは知らないけど
私の名前は赤司A。
赤司家の長女で、赤司家次期当主です。
正直、小学校一年生の私でも今の状況は貴方達にとってかなり分が悪いと思うのだけれど。」

女『赤司…ふふ。そうね、確かにそうだわ。
だけど私たちは貴方を誘拐したわけでも脅迫しているわけでもないの。貴方に"お願い"をしているのよ？
私たちはね、お金と権利が欲しいのよ。
貴方は赤司だなんて名乗っているけど、真実を知ってるでしょ？私たちの可愛い可愛いA…』

目に見えた嘘とはこの事なんだ、と小学生で学んだ。
別に彼女達がどうなろうと私には関係のない事だけど、赤司家にまで迷惑をかけられると困る。

赤司「可愛い？憎いの間違いじゃないですか？
それに権力はまだしも、お金ならたんまりとあるはずですが、それも既に無くなった。と言うんですか？」

あんなに私でお金を稼いだと言うのに？

その一言に彼等は怒りを見せた。
其れもそのはず、刑務所に入った時点で彼等の所持するお金は赤司家を通して被災地の方々や貧困な国に寄付したのだから。

其れを知らないこの人達は、
やっとの事で出所できた頃に、自分達の通帳を見ると結婚する直前の金額に戻っていた。

其れでも彼等は一応、名家の長男と次女だったのだから通帳には一般人が見れば目が飛び出るほどの額を持っていたはずなのだ。

なのに其れがほとんどなかったと言うことは
何も知らない人が聞いても、どれだけ腑抜けた生き方をしてきたかが分かるだろう。

赤「当時4歳だった私を、どこの誰かもわからない様な人と合わせて、モデル業をさせる。
今なら言えるが、たったそれだけで一年で100万を超えるなんてどれほど高値で私を使っていたのでしょう？」

これだけでも世間に広まれば、貴方達は日本にいられなくなりますね。

ニヤリと笑いながら私は言った。
別に怨んでいるわけじゃない。ただ、もう近づかないで欲しいのだ。私に、赤司家に、お父さんに、征十郎に。

女『さっきから聞いていれば…！
戸籍上、貴方と詩織義姉さんは親娘かも知れないけど、本当に血が繋がっているのは私なのよ！！
だから世間がなんと言おうと私は貴方の親なのよ！』
男『お、おい…。その辺にしとけって。
話はまだ済んでないんだから。』

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