烏野の監督。【ハイキュー‼】【黒子のバスケ】二巻 (ページ2)

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ーーー今から15年前、私に従兄弟ができたーーー

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もともと私は、赤司ではなく
赤司家との繋がりが最も古い白司と言う名の元に生まれた。

私の母は、赤司家の長女であり、
当時赤司家次期当主、赤司征臣の妹でもある。
赤司征香(せいか)

そして父は、白司真織(まおり)

ちなみに、白司の家を継いだのは
長男である私の父ではなく、父の妹にあたり
そして征十郎の後の母である詩織だった。

今思えば、祖父も祖母も懸命な判断だと思う。
理由はただ一つ。

赤司と言う名の元に生まれた私の母も
白司と言う名の元に生まれた私の父も

碌な人間じゃなかったからだ。

別に祖母達の育てかたが悪かったわけではない。

ただ、自分の兄が、妹が、出来すぎてしまったのである。

そんな彼等は、

勝手に諦め、

勝手に逃げ出し、

類は友を呼ぶと言うように、

勝手に籍を入れ、

勝手に私を産み、

私を育てる訳でもなく、

赤司家の家政婦に私を預け、

そして挙げ句の果てには

私の数年後に生まれた征十郎を自分の兄妹に罪を着せ、殺そうとしたのだ。

私を殺せば良かったものを、
自分の娘だと言うのに私を使い、金を稼ごうとしたりと、とにかく酷い人達だった。

そんな彼等に何故か、私は絶望を抱いた事はなかった。

ただ一心に、「何を馬鹿なことをしているんだろう。」と、小さいながらにポツリと思った。

私に彼等の気持ちはわからない。

だが、彼等も私の気持ちはわからない。

そう思うのは普通だと思う。

それだと言うのに、

私の気持ちは分かっているなどと私に囁き

私に、英才教育と言う名のただの虐待を施し

そして私が小学校に入る頃には、

私で稼いだお金を持ち

家を、私を、捨てた。

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