56.陽葵倒れる3 ページ18
太宰side
与「…40.1℃だね。」
医務室に連れて来て熱を測り与謝野さんがそう言った。
太「40℃超えてるんですか…!?」
与「一応風邪と見てる。…相当無理してたね。」
この子はこの子なりに…ずっと…
探偵社が忙しいのも分かってたから…
本当にごめんね…陽葵。
与「帰って看病しろと言いたい所だけとねェ…太宰も分かってるだろう?」
太「…勿論。」
与「取り敢えず…医務室に寝かせておきな。」
太「そうですね。」
私は陽葵を寝台に寝かせる。
冷水で冷やしたタオルを頭に置いて、氷枕も頭の下に入れる。
陽葵の顔は凄く苦しそうだった。
少しでも楽になるように頭を撫でる。
太「…ごめんね、陽葵。」
そう呟いて医務室を出ようとしたら…
『にぃに…(泣)』
陽葵が私を呼んだ。
太「陽葵…?」
『ごめんなさい…ごめんなさい…!!陽葵…!!』
うわ言の様にごめんなさいと謝り続ける陽葵。
私はそんな陽葵を抱き上げた。
太「謝らなくていい。気付いてあげられなかったにぃにが悪いのだよ。…ごめんね。…陽葵に無理させたね。我慢しなくていい。無理しなくて良い。今は…ゆっくり休んでいなさい?」
陽葵の背中をトントンしながらそう言う。
次第に陽葵の声が小さくなってくる。
そしてまた眠った。
私はもう一度陽葵を寝台に寝かせて布団を掛ける。
太「…陽葵は変わったね。」
不覚にもそう思った私は何処か狂っている。
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五月雨(プロフ) - バルゴさん» ありがとうございます! (2019年2月17日 0時) (レス) id: 5d19971940 (このIDを非表示/違反報告)
バルゴ(プロフ) - 五月雨さん» 何件かその話を頂いているのでパスワード解除しますね。 (2019年2月17日 0時) (レス) id: c234dca2b4 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨(プロフ) - ヒーロー嫌いの私が雄英に?のパスワードを教えていただけませんか?最初から読みたいので!よろしくお願いします! (2019年2月16日 19時) (レス) id: 5d19971940 (このIDを非表示/違反報告)
太宰皐月 - ありがとうございます! (2018年12月10日 16時) (レス) id: ae87a5aaa1 (このIDを非表示/違反報告)
バルゴ(プロフ) - 太宰皐月さん» コメントありがとうございます!!全然良いです!じゃんじゃん使って下さい!笑 (2018年12月7日 18時) (レス) id: c234dca2b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バルゴ | 作成日時:2018年10月20日 20時