迷い ページ5
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貴方side
私は家に帰ってから何故か涼太くんの笑顔が頭から離れなかった。
昔と変わらないあの無邪気な笑顔。でも容姿や身長、声など全て男の子っぽくなっていて、キュンとなってしまった。
「はぁ…」
「どした?A。」
「うわぁ!?和成かぁ…」
今日あった出来事をぺらぺらと話した。もちろん昔の少年と会えたことを和成はびっくりしていた。が、運命じゃん、結婚しなよ!とか言ってきて。結婚はできません!まだ!
「まずは近づくことから始めよーぜ、マネージャーでもやる?WWW」
「あそこ、もうマネージャーさんいるじゃん!?ピンクのめちゃかわいい子!」
「あ〜〜、でもAの仕事の出来はみんな認めてくれるって!」
「えぇ…和成に言われるのはちょっと自信ないかなぁ………………」
「おい!!!」
ふふふ、と笑い合う。和成のおかげで気分が楽になった。ありがとう。
あの後、和成は帰っていって、私は考えに考えまくって答えを出した。
やっぱりマネージャーは誘われたらやろう。自分から行く勇気はない!!あのカラフルメンバーに混ざれる気がしない。(?)
いつか、誘われますようにと願いながら今日は寝る。
涼太くんともまた沢山お話出来ますようにと願いも込める。
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私は、涼太くんと昔約束をした。が、今恋愛として好きかと聞かれるとよく分からない。ちっちゃい頃は誰にでも好きということなんて沢山あっただろう。私は涼太くんと出会ったその時から少し違う彼に惹かれていたのだとは思う。それが恋なのかはわからない。恋とは無縁の私にはどうしたらいいのか分からなかった。他人に、「恋って何!」と聞くことはお年頃の私からするとちょっぴりはずかしい。だからと言って、このままわからないわけにも行かないのだ。
涼太くんを久しぶりに見た時のあのドキッとした感覚とクシャッと笑った時のあの笑顔に心臓がキュッとなった時の気持ちに名前が付けられるのはまだ先の事。
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作者名:なの | 作成日時:2021年4月10日 15時