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そして入学式から1週間後、部活動の体験入部や本入部期間が始まった。
私としんちゃんは、推薦で来たので体験入部も、拒否権もなく男子バスケット部へ足を運んだ。
この一週間、高尾くんとしんちゃんと私で、でお昼を食べたり、ふざけたりして(主に高尾くんが)、少しだけ高尾くんとの距離が縮まった気がする。
1週間話して分かったことは高尾くんはそれはとてもとてもモテる。頭もよく、運動もでき、家事もかんぺきのぺき。できないことは無いのかい?君は完璧人間なのかい??と問いたいくらい完璧なのだ。オマケに性格もいい。明るくて話しやすくてムードメーカー的存在だ。
私はこんなモテる男を、一目惚れしたなんて、好きになってしまったなんて馬鹿だと思った。それでも好きじゃなくなることが出来ないのが恋愛ってものだ。
……辛いわ〜〜〜〜〜〜〜〜。
そして分かったことその2。それは、彼も男バスに入るということ。
ただのクラスメイトなだけでなく、部活も一緒だと知り、嬉しくなった。
「どーしたの、小咲ちゃん!そんなにこにこしちゃって〜」
「え、してないしてない!!」
やべ、嬉しすぎて顔に出てた?どうしようどうしようと焦っていたら、
「ぶふっ、顔真っ赤WWW」
「う…そ、そんな事ないし!!ふんっ!」
恥ずかしすぎて顔が真っ赤になってしまった。熱くなった顔を手でぱたぱたと仰ぐ。
そんなこんなで体育館についた。
「「失礼します。」」
「おう、お前らか、推薦組は」
「そんなハブみたいな言い方やめてくださいよ!?しんちゃんはハブでいいですけど!!」
「お前は黙っとくのだよ。A。」
そう言って叩かれた。しんちゃんはツンデレなのだ。知らんけど。
「え!?小咲ちゃんも推薦なの!???!てかなんでこっち!??!ここ男バスだよ!??」
「男バスのマネージャーやるんだから当たり前でしょ。」
ばか、と言いながらぺちんっと背中を叩いた。
「それにしても推薦ってすげぇな、、帝光中のマネージャーって推薦もらえんの?そんなやべぇの??」
そんなわけないじゃない、と言おうとしたら
「Aは天才だからな、推薦もらえるのなんて当たり前なのだよ。」
「いや、自慢げに言うなよっっっっっ!!
そもそも天才じゃないし………」
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作者名:なの | 作成日時:2021年4月5日 0時