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2人で話をしながら台所にたどり着いた。
けれど、なんだこれは…………………。



「え、えっと…?」



「あはは…私料理下手で…………」




人参など野菜が丸ごと入った紫色のカレー。どうしたらこうなるの?



「良ければ、誠凛さんの分も私が作りましょうか?」



「え、大変でしょう!?大丈夫よ!」



「いえ、どうせ量多く作るつもりだったので大丈夫ですよ!」



ならお願いするわ、とあっさり引いてくれた。正直引いてくれた方がいいけれど…



「あはは…これどうしよう…」



紫色のカレーと対面する私。









「やっと出来上がった…」


さっきの具材を少しだけ借りて作ったカレー。味見もしたしきっと大丈夫だろう。


もう人も集まってきていて、しんちゃんと高尾くんに手伝ってもらうことにした。


「私、誠凛の方行ってくるね!」


「おう!行ってらっしゃい!」


1人で行くのは心細いが、誠凛さんもカレーどうぞと渡すと顔がぱぁぁっと明るくなってとても感謝された。







あの後、ドリンク作りもお願いされ断れない私は了承してしまった。



「うげぇ…重いんだよなぁ〜」


作ったドリンクがいっぱい入ったカゴを体育館に運ぼうとした時、


「俺、手伝うよ!」


「あ、高尾くん。ありがとう!」



高尾くんが来てくれたのだ。救世主!高尾くんっ…!!!!



「もう休憩?」



「んあーっ、まだ!小咲ちゃんの帰りが遅いから行けって言われたんだわ」



どこまでも優しい高尾くん。練習中にごめんね、と謝り体育館まで運んでもらった。丁度休憩に入ったのかぞろぞろと集まってきた。



「あ、こっち誠凛さんの分です!どの味がいいのかわかんなくて、薄め、普通、濃いめで分けてみました…」



サンキュ!とキャプテンの日向先輩にお礼を言われた。誠凛の皆さんはよほど気に入ったのか、めちゃくちゃうめぇ!と大喜び。マネージャーとしてはとっても嬉しかった。



「あ、監督〜〜、練習試合のこと聞きました?」



「あぁ、聞いた。アップも終えたところだし、これから始めるつもりだったんだ。ビブスと記録頼んだぞ。」



「了解です〜〜〜〜!」



私たちの分のビブスをとり、椅子に座って記録を取る。
この記録がとても大変。けれど、慣れっこだしちょっぴり楽しいのだ。

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設定タグ:黒子のバスケ , 黒バス , 高尾和成   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:なの | 作成日時:2021年4月5日 0時

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