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ご飯をご馳走して、みんなが帰ったあと私はももちんとさつきに電話をかけた。
｢どうしたの、A！！急に電話したいだなんて｣
｢あー、もしかして高尾のこと？｣
にやにやとしているのが伝わるももちんの言い方。
やめて！！にやにやしないで！！
｢高尾くん？あー、秀徳の高尾和成くんね！
鷹の目持ってる、みどりんの相棒の子！！｣
｢そ、そう…そうなんだけど、どこで知ったのその情報…｣
｢ん〜〜、秘密〜！｣
そう言い、ふふふ！と笑うさつき。さつきの情報網はやっぱり凄い。
｢で！Aは高尾くんが好きなの？？｣
｢う、うるさい！！！そんなんじゃないもんっ！｣
｢そうなんだよさつき〜、Aさ高尾のことめちゃくちゃ好きでさ〜…………｣
｢ももちん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！！！！！！！！！！！！！｣
私は恥ずかしくて叫んだ。2人にはうるさいと言われたが。
｢高尾くんに告ってみたら？｣
｢いやいやいやいやいやいや！？！｣
｢それありだね〜〜〜〜、いいじゃん｣
ふふ、と笑うももちん。
そんな簡単じゃないですって…私は今思っている気持ちを伝えた。
｢それもいいとは思うよ…でも、振られたら今の関係に戻れる気がしないし、選手とマネージャーの間が気まずくなったら私やってけないよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜｣
｢｢振られることを考えない！！！｣｣
｢ひぇっ…｣
振られることを考えるからそう思っちゃうんだよ！と言われた。2人とも声を揃えて。
｢高尾、モテるんだから、ちゃんと気持ち伝えないと意識もして貰えないよ、A、付き合うのは初めてじゃないんだからさ。｣
｢そーだよ！頑張って！A！！｣
｢それ言わないでよ〜〜〜…………
でも恋愛するのは初めてなの…｣
付き合うのは初めてではない。
中学の時、一時期、付き合っていたことがあった。簡潔に言うと、好きにさせるから付き合えと言われ付き合ったが、好きになれず別れたのだ。
｢赤司くん、まだAのこと好きっぽいけどね〜〜〜〜｣
｢さつきっっっっ！｣
そう、付き合っていたのは赤司征十郎。なんで好きな人が私だったのか…………。
その日は悩んで悩みまくって電話を終えた。
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作者名：なの | 作成日時：2021年4月5日 0時
