姐さんの部下11 ページ13
中原中也side
止まることができない。足が動かねえと落ち着かねえ。
一秒ごとに焦りが増していく。
Aに似た少女とすれ違い、声をかけようとするも違うと気づく。
ふと見ると路地裏に向かう人……砂色の外套の男がいた。
ひらりとあとを追うように手首から包帯が揺れる。
そこらの人間をかき分け、そいつのところへ走る。
路地裏に入ると誰もおらず、見間違いかと戻ろうとすると
太宰「気づくと思ったよ。それにしてもそんなに必死な中也を見るのは久しぶりだなぁ。」
後ろにいた。
俺は返事をする前に振り返り、胸ぐらを掴む。
壁に追い込み、手に力を入れる。
太宰「ずいぶんと乱暴じゃないか……。
そんなにAちゃんのところへ行きたいのかい?」
俺「……Aをどこにやった?」
太宰「やだなぁ。ちょっと私の家に泊まっているだけじゃあないか。本人の了承も得ているよ?」
こいつがこういうとき嘘をつくときは少ない。
脅しでもしたのか、あるいはAがこいつを恐れているのか。
太宰「Aちゃんは私のものだよ。いつか体も私のものにして見せよう。その時は呼んであげようか?」
俺「冗談じゃねぇ。その時ぁお前を圧死させてやるよ。それにもう心はお前のもんみてぇじゃねえか。」
太宰「その通りだよ。あのこは私がいないと生きていけない。ああ、可愛いA。中也なんかに構ってないで早く帰らないと。」
太宰は俺の手をはらい、こういった。
太宰「来ない方が君のためじゃないかな?それに、帽子がさっきので汚れてしまっているよ。」
嘘だとわかっていても日頃の癖で確認してしまう。
顔をあげた頃にはあいつの姿は無かった。
プルルルルル
俺「……はい。」
『中也や、Aの場所がわかったのじゃ。今すぐ向かっておくれ。場所は_____。』
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紅月ミレー - 夢主ちゃんと鏡花ちゃん想いの紅葉さんとドS中也様とヤンデレ太宰治様と森さんとエリスちゃん、滅茶苦茶最高です(〃・ω・〃) (2022年3月4日 15時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
コバやん(プロフ) - 麗さん» あーヤンキー……マフィアですからね((( 恐喝……マフィアですから(((( ご指摘のコメントありがとうございます!直しておきます。まだ読んでくださる方がいらっしゃるとは!あ、文才は……手持ちがすくないですwwww (2018年8月1日 19時) (レス) id: 699da96965 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 文才を分けてほしい…。ただ、関西人からすると31ページの「顔上げろや」は「や」を取った方がいいように思われます。なんかヤンキーが恐喝してるみたいでムード壊れる…。これからも頑張って下さい! (2018年8月1日 18時) (レス) id: 2019ed93ac (このIDを非表示/違反報告)
コバやん(プロフ) - 低浮上気味イチさん» コメント&リクエストありがとうございます!喜んで書かせていただきます! (2018年6月17日 18時) (レス) id: 699da96965 (このIDを非表示/違反報告)
低浮上気味イチ(プロフ) - この作品すごく面白いです!文才分けてくだs((更新頑張ってください!それからリクエストなんですが…ポートマヒィアでプールとか、お出かけお願いします!いきなりですみません 土下座、 (2018年6月17日 7時) (レス) id: 1e84f774a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コバやん | 作成日時:2018年5月22日 22時