姐さんの部下10 ページ12
太宰治side
朝起きると起き上がれなくて、横を見ると私の腕を抱き枕代わりにして寝ているAがいた。
可愛い。写メろう←
カシャッと←
スヤスヤと寝ている顔は、まだあの頃と変わらない。
なにも知らない無邪気な顔だ。
そんなこを今自分のものにしようとしている。
傷物にしようとしている自分に嫌気もさすが、してやりたいという自分もいる。
ふと彼女を見たとき彼女の頬が緩む気がした。
どんな夢を見ている?
私以外と何をしている?
私以外のやつと笑っている?
私はここにいるのに……。
という気持ちが溢れ、薄く開いているAの口に無理やり口付ける。
馬乗りになり頬を手で包み、唇に貪るように口付ける。
A「んむっ!?……ふぁ……やっ……」
そんな彼女の声を朝から聞ける自分は幸せだ。
唇を離し、Aを見下ろすと
真っ赤になってこちらを見上げていた。
ついでに涙目で、こちらとしたら理性が持たない。
私「昨日の復習をしようか。下手くそになってたらもう一度、一からやり直そうね。」
と私はまた、Aに口付けるのだった。
_________________________
中原中也side
姐さんに今回のことを告げると、太宰の居場所を突き止めるよう部下に指示をした。
姐さんは部下には優しくする人だ。
俺も昔はよくしてもらった。
部下は姐さんにとっては子供のような存在で、部下を失うことは子供を失うようなものだ。
紅葉「嗚呼、A。太宰なんぞに傷物にされとらんかったらよいのじゃが……。」
姐さんはさっきからそう言っては俺の後ろをぐるぐる回っている。
俺「姐さん落ち着いてください。大丈夫ですよ。」
紅葉「私は気になってAの過去を調べたのじゃ。そうしたら太宰の幹部補佐の時に……。」
まさかと思った。まさかあのときの正体不明の幹部補佐がAだったとは。
なら何があったのか。
俺は振り返り姐さんを見る。
紅葉「ずっと閉じ込められとったそうじゃ。あのこが男性恐怖症になったのは太宰が原因じゃ。」
その時、やっと俺はいまAが大丈夫ではないことを察した。
太宰はずっとこのときを待っていたのか。
俺は姐さんのいる部屋を出た。
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紅月ミレー - 夢主ちゃんと鏡花ちゃん想いの紅葉さんとドS中也様とヤンデレ太宰治様と森さんとエリスちゃん、滅茶苦茶最高です(〃・ω・〃) (2022年3月4日 15時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
コバやん(プロフ) - 麗さん» あーヤンキー……マフィアですからね((( 恐喝……マフィアですから(((( ご指摘のコメントありがとうございます!直しておきます。まだ読んでくださる方がいらっしゃるとは!あ、文才は……手持ちがすくないですwwww (2018年8月1日 19時) (レス) id: 699da96965 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 文才を分けてほしい…。ただ、関西人からすると31ページの「顔上げろや」は「や」を取った方がいいように思われます。なんかヤンキーが恐喝してるみたいでムード壊れる…。これからも頑張って下さい! (2018年8月1日 18時) (レス) id: 2019ed93ac (このIDを非表示/違反報告)
コバやん(プロフ) - 低浮上気味イチさん» コメント&リクエストありがとうございます!喜んで書かせていただきます! (2018年6月17日 18時) (レス) id: 699da96965 (このIDを非表示/違反報告)
低浮上気味イチ(プロフ) - この作品すごく面白いです!文才分けてくだs((更新頑張ってください!それからリクエストなんですが…ポートマヒィアでプールとか、お出かけお願いします!いきなりですみません 土下座、 (2018年6月17日 7時) (レス) id: 1e84f774a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コバやん | 作成日時:2018年5月22日 22時