８３歩 ページ6
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『お待たせー』
「サンキュ」
冷蔵庫に入っていたもので作ったハンバーグをそれぞれの前に置く。
好きな食材を使っていいと言っていたけど、明らかにハンバーグの材料しかなかったのは謎だ。
『どうぞ』
「す、すまない」
「ありがとう」
何故かぎこちない２人。
・・・こいつ(テオ)が何を話したのかが心配になってきた。
「いただきます」
『いただきまーす』
テオに促されるようにみんな箸をつける。
みんな口々に美味しいって言ってくれたから、一安心だ。
「あ、そういえば言うのを忘れていたな」
「・・・まだ何かあるのか」
その言葉には返事をせず、近くにあった袋を座ったまま手繰り寄せて中身を取り出した。
出てきたのは、正真正銘「夢ノ咲学園」の制服だった。
「俺も明日から通うことにしたから、よろしく」
『ま、マジですか』
「ネクタイは緑なんですね？」
「同じ学年にいるより情報を得られるだろうと思ったんだ」
「お前の傍にいられないのは残念だけど」と僕に笑いかけた。
本当、心配性なところは昔から変わらない。
年齢的にはテオは１９だから問題はない。
正直人数がいたほうがありがたいから、ここは素直に頷いておこう。
「そうなると、部活はどうするんだ？」
「そういや、入部が必須って言ってたな。・・・Aは何にしたんだ？」
『演劇部』
「「えっ・・・」」
もぐもぐと口を動かしながら答えると先輩とあんずちゃんが驚いたようにこっちを見た。
言いたいことは、何となくわかる。
「何だ？」
「演劇部には日々樹渉という変態がいるんだ・・・。貴様、正気か？」
「だ、だからなんだ・・・」
『ん？』
蓮巳先輩の失礼な言葉より、あんずちゃんが１人合点のいったという表情でうんうん頷いている方が気になる。
怖い顔になっていくテオは完全に無視だ。
「A、話を・・・」
『あんずちゃん、どうしたの？』
「あ、ええっと」
テオの気配を察して躊躇する彼女に「あいつは気にしなくていいよ」と言って続きをうながす。
何となく、嫌な予感がしたからだ。
「今度、演劇部での衣装を作るって言っていて・・・日々樹先輩がAちゃんの身長とかウエストとかを佐賀美先生に聞いていたの」
・・・やっぱり部活変えようかな(泣)。
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ノア(プロフ) - 雪兎さん» はじめまして、ありがとうございます！晃牙くん推しなので、あの可愛さが伝わったら嬉しいです！更新頑張っていきますー！ (2016年8月3日 10時) (
レス) id: f8f287b969 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎 - はじめまして！毎回楽しく読ませてもらってます！106話の晃牙君がとても可愛かったです！これからの、文化祭編もとても楽しみです！これからも、更新頑張ってください！ (2016年8月3日 9時) (レス) id: 83fd0e6026 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 抹茶善哉さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！もっともっと楽しんでいただけるように更新頑張ります！！ (2016年7月27日 22時) (レス) id: f8f287b969 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶善哉(プロフ) - はじめまして！楽しく？読ませてもらってます！(上から目線ゴメンナサイ)話の続きが気になるので更新頑張ってください！(上から目線ゴメンナサイ(二回目)) (2016年7月27日 21時) (レス) id: 8794c6d668 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2016年7月3日 14時
