ハイキュー！ (ページ12)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:1,551 hit

９話ページ12

A「国見くん、良いこと教えてあげようか？」

国見くんに近付き、顔を覗き込みながら言う。

A「認めたくないのも、今まで現実と向き合おうとしなかったのも。それは全て、君の心の弱さのせいなんだよ。」

国見「…え」

A「人を心から信じる気持ちはとても大切だしいいと思うよ。
でも、それをすることで心から傷付く人がどこかにいるとしたら？
その人を傷付けた時点で、君はただの弱虫になる。その時真実を知ろうとしなかったから、その人を傷つけることになる。
まだ被害者が出る前だったから良いにせよ、もしこれが誰かを傷付けたあとだったら？
彼女を守るためだけに、誰かを裏切ったあとだったら？
後悔なんてもんじゃ済まないかもしれないんだよ。君は、その弱さと向き合って現実を見なければいけないんだ。」

半分以上が私情。
そのくらい自覚はある。

A「まあ、私からはこれくらいだけど、君がどうしたいとかは知らない。
及川さん達に伝えたければ勝手に伝えて？
出来れば部活にいて真城さんを守りたいけど、
無理ならそれはそれで他の方法考えるし。
あとの判断は君に任せるよ。
どんな形でも、君が正しいって思って選んだことが正しいはずだからね。」

それだけ言って何も答えない彼を無視して家に向かって歩く。

ちょっと言い過ぎたかな？

プルルルル

ん？電話？

A「もしもし」

香澄「あ、A？」

A「姉さん。何？」

香澄「いや、帰りが遅いから。」

A「バレー部の奴と話してたから。ごめん、今帰ってるから。」

香澄「そう。じゃあね。」

ピッ

はぁ、今日一日ですっごく疲れた。