愛しい太陽【鬼滅の刃】

第拾伍話「幸せの話をしよう、君と」 ページ18

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少女が長い廊下を歩いていく。その足が向かう先は、少女が身を置いている組織の長の元。

白色を基調とした羽織には橙色の花が咲いている。屋敷の灯篭の光に照らされ、輝く。


「A！今度、禰豆子の着物を選んで欲しいんだ！一緒に街に行かないか？」

「Aちゃん!!その髪飾りつけてくれたんだね！嬉しいよ」

「オイ、A!!俺と勝負しやがれ！今度は絶対勝つ！」


赤と黒が混じった毛色の少年は、少女を買い物に誘う。
金髪の少年は、少女が身につけた髪飾りを見て嬉しそうに顔を綻ばせている。
猪の被り物を被った少年は、楽しそうに勝負を挑む。


「A……！あのね、今度聞いてほしい話があるの」

「Aさん。甘味処にはいつ行きましょうか？」


黒色の髪の毛を一つに結んだ少女は、自身に起きた良いことを少女に報告したいよう。
紫と黒が混じった毛色の女は、以前取り付けた約束を果たそうと。


「む！Aではないか！今度の長期任務、出来れば君にも手伝ってほしい！」

「花屋に並んでいた」

「A派手な羽織着てるじゃねーか！似合ってるぜ」


赤と黄色の混じった毛色の男は、信頼する少女に任務を頼む。
青い瞳の男は、少女に似合うと言っていた花を渡す。
派手な飾りを揺らす男は、少女の頭を撫でその羽織を褒める。


「A、今度またお萩作ってくれやァ。茶くらいは入れるからよ」

「A！……この前は、ありがとな。また、話聞いてくれ」


傷の多い男は、少女を見ると柔らかく笑い自身の好物を頼む。
顔に傷のある少年は、少女に感謝を延べ嬉しそうに笑う。


「Aちゃん！この前行った甘味処が、新しいお菓子出したらしいの！食べに行かない？」

「A……また来い。稽古なら、いつでもつけてやる」


桜色の髪を編み込んだ女は、少女の手を握り約束を取り付ける。
盲目の男は、少女がまた尋ねて来ることを待ちわびた。


「お前はすぐに無理をする。どうせ、ろくなものを食べていないのだろう。任務中に、倒れても困る。これでも食べろ」

「A！約束、忘れてないよね？明日だよ」


左右で色の違う瞳をもつ男は、少女の好物である甘味をその手に押し付けた。
長髪の少年は、少女が自身との約束を覚えいるのか問う。


彼らは、愛しい少女と話をする。
自分と彼女がいて、笑う。とても幸せな話を。


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