クル先のマブは美術教諭【twst】 (ページ23)

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助っ人メンバー！ページ23

〈美術室〉

｢ランドルフ先生、ちゃんと絵を引き渡せました？｣

｢あぁ、バッチリ。めちゃくちゃ美人だった。ミス･ホワイト。豪邸だったし、食事まで振舞ってくれたし、こどもたちも可愛いし。すげえいい人だった。けど、疲れた……。｣

｢お疲れ様っス。｣

放課後の美術室での美術部の活動は今日はランドルフを囲っての土産話を聞くかいになっていた。美術部員はランドルフのことを非常に尊敬しているものばかり。中にはランドルフの絵のファンだった少年が全力で勉強し、魔法の訓練をし、NRCに見事合格した者もいる。

｢……朝からデイヴィスにメイクだのヘアセットだのされるがまま整えられて、、学校出て、鏡酔いしながら薔薇の王国について、電車乗り継いでようやくホワイト邸。他にも締め切り近い作品あるし、辛いよなァ売れっ子は。｣

｢自分で言っちゃうんスね……｣

サァ自分の作品に取り組め！と部員を散らせたところで、美術室のトビラが開いた。

｢部活中失礼します。｣

入ってきたのはモデルで俳優で演劇部のヴィル･シェーンハイトだった。

｢作成の手伝いを今回も美術部にお願いしたいのだけれど。｣

演劇部は衣装は自分たちで作っているらしいが小道具大道具、背景などまでは人手が足りないためいつも美術部員に協力を頼んでいる。もちろんタダではなく、材料費はもちろん打ち上げ代の負担、展示会の設営手伝い、展示会の呼び込みetc.....なんかしら美術部にも利益があるので快く協力している。

｢じゃあ今から次回作についてのミーティングなんだけど、来てくれるかしら。｣

そう言ったヴィルに美術部の部長と副部長が着いて行った。美術部は10人いるので全員はついていけないため部長と副部長に任せ、彼らの指示と細かいことは演劇部に尋ねながら作業するのだ。

｢ではランドルフ先生、少しお借りします。｣

｢ハイハイ｣

基本生徒中心に活動するのでランドルフはあまり手を出さない。あまりに人手が足りない場合手伝うけれど。

ランドルフはまだまだ多く締め切り間近の作品があるのでさっさと取り掛かった。