クル先のマブは美術教諭【twst】 (ページ24)

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青春スポーツ！ページ24

〈体育館〉

｢……いいなぁ学生は。｣

今回の美術部の活動は風景など、描くものを校内好きに回って好きな場所を描くという内容。ありきたり。年に何度でもやる。

1人の学生がバスケ部の活動している体育館を描くことにしていたからそこにも見回りに行ったのだ。輝く汗、シューズが床を擦る音、けたたましくなるホイッスル、フロイドの飽きたという声。バスケ部顧問はどこへ行ったんだ。

｢オレもバスケやりてぇナア。｣

｢せんせぇバスケできんの〜？｣

｢ウワ、フロイド。びっくりした。｣

ニコニコと笑うフロイドは汗をびっしょりかいた顔をTシャツの袖で拭った。他の部員も寄ってきた。だから顧問は？

体育館描こうとしていた美術部員は外観を描く予定だったから中はさほど関係がないからまだ良かった。

｢ミドルスクールの時はバスケ部だったんダヨ。絵も描いてたけど。｣

｢え、そうなの！？体力無さそうなのに！｣

エースが悪びれもせず言った。

｢バカにすんな、マァ今は体力めちゃくちゃ落ちたけどな。マジフトとかも助っ人に来てくれって引っ張りだこだったんだから。｣

確かにマジフトは魔法を使うことが許容されているからランドルフのハイドアンドシークは有効だろう。

｢結構体育会系だったんですね。｣

ジャミルまでもスポドリをがぶ飲みしながら歩いてきた。バスケ部みんな休憩しようとしてる？

｢まァな、バスケは特にな｣

などと駄弁っていたらランドルフのスマホが鳴った。

｢……ゲェ、最悪。タイムリーすぎ。｣