【学園アリス】MEVIUS Ⅵ (ページ19)

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蜜柑は意識的にテレポートを使ったみたいだからすぐにつながるだろうが
流架はのだっちのタイムトリップを経由している

理解するのには少し時間がかかるのだろう

初等部生の4人が思わぬ再会に腕を取り合って喜んでいる

野田「経路を初等部校長に気づかれないように
タイムトリップで一旦、過去に身を隠してここにきました
Aさんもご無事で何よりです」

蜜柑「のだっち…!何でウチらはここに…」

予期せぬ仲間の集結に蜜柑は疑問を口にする
ここまで人が、高等部校長室に集まっているとなれば何が起こっているのかも理解できないだろう

困惑する蜜柑に高校長が近づいていき口を開く

高校長「はじめまして、私は君の事実上伯父の間柄にあたる…君の父親の兄です」

知っていた事とはいえ、本人の口から告げられるその事実に多少の戸惑いはある
…蜜柑達は初めて知るその事実を受け止め切れるだろうか

ソレを知っていた者は改めて聞く事実に私同様戸惑いを見せてはいるものの落ち着いている
しかしそうじゃない者達は唖然としている

高校長「こういう形で話す事になるのは避けたかったが
逆にこういう状況にならなければ一生話すことはなかった事実だが…。すまない」

少し頭を下げる
高校長のこういう場面を見る事になろうとは

蜜柑「ウチのおじさん…?ウチのお父さんって…
お父さんの事…。ウチのお父さんはどんな…」

顔を少し伏せ、行平先生について言及する

高校長「彼は君が生まれる前に他界している
残念ながら今はその事についてここで詳しく話している時間はない」

私は思わず唇を噛む
私に触れる柊人の手は少し震えている

高校長「申し訳ないが…私達がここへ呼び寄せたのは緊急に君の今後について
話し合い、行動に移すため、そのための我々の提案を納得してもらうためであることを理解してもらいたい…」

話を続ける高校長
蜜柑がどう受け取って、どう考えてくれるかはわからない

でも私達は「この計画」を移すために動いてきた

例えそれが杏樹の考えを否定することになっても

高校長「我々の援助のもと、これから君はある人物とこの学園から脱出し
外の世界での生活を、と我々は考えている。それが君にとっての最善であると…
＿＿君の実の母親である、安積柚香と一緒に」

鳴海「な…!」

高校長の言葉に逆らう杏樹と、それを聞いて驚いている蛍や流架、棗
また蜜柑は後ろに倒れ込んでしまい、それを支える蛍