硝子の少女

#覚悟 ページ6

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女子生徒が屋上から飛び降りようとしている
そんな話が学校中を騒ぎ立てた

·····

『っ、私が迷惑かけて、ごめんなさい、』
手や脚は小刻みに震える

早く飛ばないと 早く死んでしまわないと

バンッ

屋上の扉が開かれた

御幸「Aっっっ!!!!!!!!」

振り返った先には怒った顔で近づいてくる
御幸君と倉持君

私は身体を浮かされて怒られる

御幸「ふざけんなよ!! 死ぬとか考えんな!!」

倉持「何考えてっか知んねぇけど、独りとか思うなよ!!!!!!!!!!」

『だ、だって、っ』
『もう、嫌なんだよっ、私は、』

『こんな世界、生きて居たくないっ』

バンッ

私の頬は叩かれる

高島「生きていたくないなんて、まだ10年ちょっとしか生きていない貴方が言う事じゃない」
「この世には死にたくても死ねない人だっているの、そして生きていたくても生きれない人もいるのよ、それなのに貴方は今何をしようとしたの!!?」
「貴方はそう言う人達の分まで生きていく覚悟を持たなければならないのよ!!!!」

「簡単に命を捨てないで!!!!!!」

『ご、ごめっ、なさ、ぃ』

弱虫だ、泣き虫だ、私は弱い、弱者だ
自分から逃げる道を選んでいたんだ

直面する問題には目を向けず、ずっとずっと
背けてきた、その結果がこれなのだろう

"私には死ぬ勇気もなければ、覚悟もない"

·····

この日から、寮の部屋から私は出る事がなく
ずっと部屋に引きこもったままだった。

学校も行けていない

ある夜の日、私の部屋のノック音が鳴る
久しぶりに人と話をする

『…はぃ、』

私の視線には一年生の皆が映っていた
『…どうしたの、?』

沢村「お喋りしに来たんす!!」(笑顔

沢村君は相変わらずの笑顔と元気さで
私も自然と口角が上がった

降谷「Aさんっ、」(抱き締める

私は降谷君の身体を抱きしめ返す

春市「A先輩、」
「僕達、遊びに来ました」(照れ

『っ!! あ、お部屋入る?』
『電気つけるねっ、』

私の部屋には灯りが付いた 久しぶりだった
こんなに明かるくなったのは。

·····

最近、Aと話せていないし会えてもない
手を離しては行けない事も分かっている
でも、今の俺達には言い訳しか出てこない

結城「みんな」

重い空気が漂う流れを切ったのは我が主将の
哲だった、みんなの視線は哲に向かう

結城「Aに会いに行こう」

みんなの意見は一緒だったんだ

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