66夜 東の皇子 ページ22
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「は？外交船が行方不明？」
煌帝国第四皇子、練白龍は
突然のことに目を見開き、動揺していた。
「はい……誠に残念ながら。
恐らく海賊にやられたものと考えていいでしょう。殿下の従者殿がご同行されていたというのに…なんと不運な」
そこまで言ってから、文官の者はハッと口を押さえ、申し訳ありませんと謝ってから、そそくさと部屋をあとにした。
しかし、不運であったことは確かだ。
煌帝国の差し金か、いや、
あれだけ有能な外交官が同行したのだからそれは無い。
実際、Aからも、
船ごと沈めるなんて作戦は聞いてない。
だとしたら……
あいつは生きているのだろうか___________
「……失礼します。白龍殿下。」
入ってきたのは、先程とはまた別の文官だった
「何度も申し訳ありません。実は先日、漁師が金品の詰まった箱を見つけ中に乗組員たちの遺品が入っていたそうで、
それらは、既にそれぞれの乗組員の身内に預けてあるのですが
殿下の従者殿のものもありまして……」
そう言って差し出したのは……
一本の短剣。
柄には独特な模様が彫られていて、刃の部分は両刃。
まさしくAが所持していた武器だ
だが……
なぜ、俺が与えた剣ではないんだ……？
アレはあいつが両手で武器を使えるようにと二本渡しておいたはず……
(おかしい……)
直感でそう思った俺は、
文官が出て行ったのを見計らい、
柄に巻き付いた皮を剥がし始めた
やはり一度解いて巻き直した跡がある
全部解くと、中から小さく折りたたまれた紙が出てきた
慎重に開き、内容を確かめる
手紙には、こうつづられていた。
《 殿下へ
この手紙が他の人に渡って無いことを祈ります
襲ってきた海賊 船の乗組員を合わせて
だいたい３、40人ほどを殺しました
これで私は煌帝国では死亡扱いになるでしょう
よかったですね
貰った短剣はちゃんと使ってます
切れ味の良さは前とは比べ物になりません
本当に感謝しています ありがとう
そして私はまだ死ぬつもりはないので
使命を果たし戻ってくるまで
絶対に待っていてください
生きている証としてこれを送ります
Aより 》
「……全く、しぶといヤツだな…」
.
東の皇子は、従者の短剣を握りしめ、
静かに空を仰いだ。
ラッキーアイテム
モルさんの眷属器。見るだけでok。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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ウラト - ぱないのって物語シリーズですよね！ (2016年5月4日 2時) (
レス) id: 9d9d1106e6 (このIDを非表示/違反報告)
ネット廃人のネト充 - ジュダルのあだ名がめっちゃ笑えるｗｗｗｗ (2016年2月23日 16時) (レス) id: 7c3141a3a4 (このIDを非表示/違反報告)
らいむめろん - 永らくご無沙汰して申し訳ありません！一身上の都合により更新が遅れます。本当にごめんなさい……皆様これからもよろしくお願いいたします。 (2016年1月5日 18時) (レス) id: 2a8f9b99d0 (このIDを非表示/違反報告)
紫(プロフ) - 続きが楽しみ！更新頑張ってね！ (2015年12月15日 21時) (レス) id: 1294923381 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - とても面白いです!更新楽しみにしています^^ (2015年12月13日 17時) (レス) id: d0082e23f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいむめろん | 作成日時：2015年7月23日 20時
