陸話 ページ8
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「着きましゅたね」
「着いたね」
正確には森さんの部屋じゃなくてポートマフィアの拠点に。
私が歩くの遅いのと、靴がプキュプキュ言うためやはりここまで『太宰治に抱っこの刑』が下されていました。
お面はご飯食べるとき邪魔だったけどそこまで支障もなかった。
「やっときたか」
後ろから中也の声が聞こえた。
「なんだい脳筋。わざわざ待ってたのかい?」
「んなわけねぇだろ!自惚れんな!!」
いやいや、さっきやっときたかって言ったじゃん。思いっきり待ってたぜ…って言ってるのと一緒じゃん!
やっぱり彼はツンデレなのかと思う。
テクテク静かな通路を3人で歩く。いや、私は歩いてないか。
というか太宰さんいい香りがする。これはあれですか?フローラルの香りとか言うやつですか?好きです。
そんな変態なことを思ってると私の好奇心が膨張して周りをキョロキョロ見てしまう。
そんな私に太宰さんも中也も少し警戒してるけどそこまで、って、言うほどじゃない。
「う?」
だけど、私が太宰さんの腕の中から落ちそうになると急かさず中也が異能力を使って助けてくれた。
危ない、危うく顔面から地面とチュー!だったよこんにゃろ。
中也は何も言わず床に下ろしたがプキュ〜ュという音がしたためすぐに浮遊させた。
「ブフッ」
「太宰しゃん」
今のタイミングで笑うか普通。
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作者名:拳銃 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年7月12日 23時