みんな私を憎んでいるがそれにはきちんと理由がある。 ページ39
薄暗い廃墟に私は入る。
父さんはきっとここにいる。
私を殺しにここにいる。
実際、死ななきゃいけなかった。
父さんは昔は凄く優しい人だったそうだ。
母さんを愛してるそうだ。
体の弱い母さんが私を産んだ時、母さんが病気になった時、父さんは何を考えただろうか。
私を産んだ時、母さんは凄く苦しそうに咳き込んで、
幸せそうな顔をしてたが、体が痛くて苦しかったそうだ。
母さんは病気になった。
私が生まれた時から。
私は、母さんのお母さん。つまりは私のおば様に預けられた。
＿＿＿＿＿「なんで‥‥っ！！
なんでっ、私はあの子を丈夫な子に産んでやれなかったの‥‥
ごめんね、ごめんねぇ‥‥！！！」
辛い、だろうなと思った。
自分の子供が体が弱く、重い病気にかかったから。
ある日、おば様が言った。
＿＿＿＿＿＿「Aは元気よねぇ‥‥
なんで、あの子は今も病室なのに‥なんでアンタはそんなに元気なの‥‥っ！！！
あの子がこんなに苦しむくらいだったら、無理して産んでほしくなかった‥‥っ」
泣き崩れたおば様がやがて私を見ると、怒り狂った様に、私を蹴り飛ばした。
「なんでよ‥！！なんでアンタが健康に生きれて、なんであんなに優しい子がっ‥‥」
おば様は何一つ悪くなかった。
自分の子供が寝たきりになったら苦しいし、悲しいのは当たり前だ。
‥‥ああ、
私は、
生まれてはいけなかった。
泣き崩れるおば様を見て、私はおば様の大切な何かを壊したような気持ちになった。
母さんは元々明るい性格で泣き言一つ言わなかった。
明るくて、優しいくて、頭も良くて。
母さんはみんなから愛されていた。
その母さんを私は、
壊してしまったんだ。
だから、愛されなくて当然だ。
おば様はよく、何であの子が‥と言っていたがそのうち、あんたのせいで、と言うようになった。
私が二歳半になった時あたりに、おば様は亡くなった。
かなり痩せて。最後まで私を憎みながら。
私は、死ななきゃと思った。
私はみんなから死んでほしいと思われている。
生まれてはいけなかったのに、生まれてしまったから当然だ。
だけど、死ねなかった。
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赤猫・ショコラ(プロフ) - 自分で書いといてなんですが、、この小説重っ！！って思いました、、。この後、楽しい展開にいけたらなと思います。コメント、ありがとうございます！！ (2020年3月19日 22時) (
レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ娘(プロフ) - 冷酷な主人公、、、けどちゃんと人間の心は持っているんだなって、少し重いですがとても続きがきになる作品です！確か主人公ちゃんが死ぬと彼らの世界に行けるようになるんでしたっけ、、、？更新頑張ってください！！！ (2020年3月19日 20時) (レス) id: d91513b7f5 (このIDを非表示/違反報告)
赤猫・ショコラ(プロフ) - これからどうなるのでしょうか‥‥！？←とりあえず、夢主ちゃんの生き返るか死ぬかを決めなきゃなぁと思います！コメントありがとうございます！とっっても嬉しいです！ (2020年2月27日 21時) (レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)
もち猫(プロフ) - これからどうなるんですか！？。この後の展開が楽しみです！。更新頑張ってください！ (2020年2月27日 20時) (レス) id: 78702fa750 (このIDを非表示/違反報告)
赤猫・ショコラ(プロフ) - ありがとうございます！そう言ってもらえてとても嬉しいです！ (2020年1月27日 22時) (レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：常に寝不足人間 | 作成日時：2019年9月3日 8時
