[H×H]貴『君達誰ですか。』ｼｬ「俺はシャルナーク、あっちはフェイタンとクロロ！よろしくね！」貴『あ、もしもし。警察ですか』ﾌｪ「おい、何してるか」貴『通報』ｸﾛ「はやまるな」貴『君達が言うセリフじゃないと思いますがね』

優しい手。夢主ちゃんのSOS ページ33

すると、トンっと頭の上にフェイタンの手がのった。


フェイタンさんは私の頭をクシャクシャに撫でた。


器用そうなのに頭を撫でるのに慣れていないのか、どこかぎこちない。


ﾌｪ「ガキはガキらしく、泣くよ。


嫌な事溜め込むなんてガキらしくないね」



でもね、私は、泣いていい人間ではないんですよ。


けど、その言葉で今まで溜め込んだ感情が押し寄せてきた。



＿＿「きっとあの子、一人暮らしだし病んでるわよ」



＿＿「あの子、かわいそうよね。

ほら、ああいう子が将来犯罪とかするのよ。」




辛かった。



いつも、一人しかいない暮らしが。




近所の方から悪い目で見られている事が。



けど、どうしていいか分からなかった。



病気の母さんには心配かけたくなかった。



父さんは私が嫌いだった。




誰かに相談すれば、両親との関係をきられていた。



誰にも、言えなかった。



『‥‥‥フェイタンさん』



ﾌｪ「‥何ね」




『一度だけ、






泣いてもいいですか』



答えを聞く前に涙が出てしまった。



ﾌｪ「泣きたいときは泣け、言た筈よ。」




隣に誰かがいる事に安心して、





泣ける事に嬉しくて、





寂しくて、悲しくて





溢れる涙は拭ききれなかった。



.




.
フェイタンSida

先まで寝ていたAが寝たのを見ると、やぱりまだガキね、思う。



こいつ、泣いている時も悲しい表情や、声一つ出さず、ただ涙が溢れてたよ。



‥‥ガキのくせに泣きなれて泣いてないね。



Aをベッドにいれ、自分の袖でコイツの涙を拭う。


すると、ピロリンっというメール音がなった。



うるさいね。また、あの苛つくメールか。



そう思てメールを開く。


メールは、ただの台風情報だった。


だが、その下のメール欄が目に入る。


一つは母親の。


一つは先のうるさいメールね。



母親の方のメールを開くと、妙にテンションの高い母親だなと思うくらいうるさい。


どうやら、Aの母親はコイツが生まれた時から入院しているらしい。


そして、来週の手術が成功したら退院できると書いてあた。


ここは十年前の世界。



四歳の頃のAがいる世界。



手術が成功したら退院できると書いてあるが十年後の世界でも、Aは一人暮らしだ。


手術は失敗したか？


十年後の世界でもAから母親の話は聞いた事が無い。


ただ、十年前も今も、Aは泣いていたよ。

死亡フラグ！さあ、誰が死ぬでしょう。（不吉）→←やっぱり四歳だね。

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