21 ページ25
貴方side.
この屋敷に来て、もう数週間が経過してた
変わった事と言えば、前まで何も言わなかった
チーノとショッピが私の部屋に来るようになった事
あとはエーミールが茶会という名の暇潰しをするために勝手に部屋に入り込んでくる
なーんでそんなに危機感が無いのこの世界の人
「A〜！見て！」
『ん？、、買ったの？似合ってるよ』
「俺も？」
『ショッピも格好いいよ』
二人ともそれを聞くと上機嫌に頬を赤くして照れていた。随分と嬉しそうだね
聞けば、エーミールが二人と一緒に街に出掛けた時に買ってもらったそう。あぁ、、彼奴ね
そういえばこの前紅茶の茶葉を渡されたっけ。
淹れ方知らないって言ったら「置いとけ」なんて言われた。何故に
『と、、、そろそろ昼御飯だよ。行ってきな』
「えっ、あ、、えっと、、、」
、、、なに？
二人は気まずそうに扉の前に立ちながら私の方をチラチラと見てる
こういう所を見ると本当に歳上がどっちなのか疑いたくなる。特にチーノとか
「ほら！Aも一緒に食べへんかな〜って」
『、、、』
あぁ、その為に此処に来たのか
さては服はただの理由付けだな？
チーノに目を向ければ首の後ろに手を回しながら目を逸らすし
ショッピは無言で此方を見てる、、、！？
「え！？なんでショッピ泣いとんねん！」
「、、、」
いや、これには私も驚き
今までそんなに感情を表に出さないショッピが
初めて、こんなに感情を示した
静かに涙を流してたショッピをチーノは隣であわあわと混乱するし、私は何も出来ずに動けないでいた
「、、、美味しくない、全然味がせん」
『は？』
「此処に来てから毎日体は痛くないし、ご飯だってちゃんと食べられる。文字だって書けるようになった」
ぽつり、ぽつり、小さい声と辿々しい喋り方で言葉を発し、涙を流し続けるショッピ
それは、此処に来てからの日常
“絵本を読んでもらった”
“一緒に街に出た”
“暖かいご飯が食べられる”
“何も怖くない”
「、、楽しかった、初めて心が楽になった」
『なら、「でもｯ」
「、、何か足りひんかった
初めて本を自分で読んだ時も
街に出た時も
暖かいご飯を食べた時も
、、、幸せじゃなかった
心に穴が空いとって、それを埋められなくて
美味しいしと思ってたのに味がしなかった」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 962人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
五葉(プロフ) - 波瑠さん» いやwダジャレになってるやないですかw！更新頑張りまーす！ (2021年2月14日 12時) (
レス) id: 726c8916a3 (このIDを非表示/違反報告)
波瑠 - どうしましょう、 名前を毎回変えてるけど今回はライトって名前にしてるから「俺の光がライトだったみたいに」になってきっと大事な部分なのに吹いてしまった！ 正直言ってハリポタはあまり見たことないけど楽しんで見れます！！！更新頑張って〜！ (2021年2月14日 8時) (レス) id: cc5f842809 (このIDを非表示/違反報告)
五葉(プロフ) - 晴さん» でも作れましたよ！コメントありがとうございます！ (2021年2月6日 20時) (レス) id: 726c8916a3 (このIDを非表示/違反報告)
晴 - くそっ昨日じゃないかっ手遅れだけど個人的には1ですね手遅れだけど うっうっ(泣) (2021年2月6日 16時) (レス) id: 2d023ab56a (このIDを非表示/違反報告)
五葉(プロフ) - なコさん» ハリポタええですよ兄貴、ルーピン先生とかルーピン先生とかルーピン先生とか (2021年1月31日 23時) (レス) id: 726c8916a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：五葉 | 作成日時：2021年1月3日 22時
