大体の事件はこの発言から ページ2
緑「A、具合はどうだ？」
貴「すみません、心配をかけさせてしまって…
私は大丈夫なので、お仕事頑張って来てください」
緑「…ちゃんと安静にしているのだよ」
貴「はい…」
緑間目線
緑「…ここは問題集にのせても問題は…」
「先生！」
緑「む…
川崎か。ちょうどいいところに来たのだよ。
お前のクラスでこの問題をやった覚えはあるか？」
作成中の冬休みの課題を見せる。
「はい。やりましたよ」
緑「すまないな。
それと、何の用なのだよ」
手元の紙とペンを見る限り、学年便りの作成に使う質問か何かだろう。
「じゃ、いきますね。
冬休みに行きたいところは？」
緑「冬休み…」
今、Aが風邪をひいているというのに、旅行に行けるわけがない。
緑「どこにもいかないのだよ」
それだけ答え、机に向かう。
これを早く終わらせて帰らないと、Aの看病ができない。
「え、なんでですか？」
緑「妻が風邪をひいているのだよ。
もしそれがきっかけで病気にでもなったら…
家でしっかり看病を…」
そこまで言ったとき、気づいた。
作業しながらだったせいか、口を滑らせてしまったようで。
「えー！先生って奥さんいたんですか！？
っていうか先生意外に心配性…愛妻家なんですね！
これは特大ニュースっ！」
目をキラキラさせた川崎が、頭を下げて職員室を出ていく。
緑「待つのだよ川崎！！
今のはすぐに忘れるのだよ！」
職員室を出て廊下を見渡すが、川崎の姿はなかった。
緑「…やってしまったのだよ…」
次の日、掲示板や学年便りにはしっかりと昨日言った事がかかれていた。
【”先生に質問！”
今回の質問は[冬休みに行きたいところは？]
秋葉先生は…
…
…
最後に、緑間先生は『どこにもいかない』とのことなのですが
な、な、なんと！緑間先生には奥さんがいて、奥さんが風邪をひいているので看病をするからだそうです！
このことを聞いた生徒二人とT先生は
「あんな怖い先生に奥さんがいるとは思っていませんでした」
「あんなに怖いのに、奥さんには優しいなんて…」
「え、知らなかったの？
真ちゃん、奥さんにベタ惚れでさ？
この前仕事中に奥さんの写真見てたんだよw」
T先生は緑間先生と昔からの知りあいだそうで、なんと奥さんにあったことがあるらしく…？
これからは情報提供をお願いしたいですね！】
緑「…失態、なのだよ…」
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作者名：純粋林檎 | 作者ホームページ：http://KAITO
作成日時：2015年12月29日 20時
