黒「男性恐怖症の彼女は」黄「キセキの世代に好かれていて」紫「我らが主将〜」貴「赤司君の彼女です！」緑「リターンズなのだよ」

小太郎君は気分が悪いようですが昼の自由時間には参加するようです ページ25

葉「うぅ…」


貴「大丈夫ですか？」


葉「うん…」


葉山君はぐったりしていて、あまり箸が進んでいない。


あっ、レオ姉に卵焼きとられましたよ


根武谷先輩にからあげとられてるし…


征君にも、ちゃっかり煮物とられてますし


貴「今日、やめときますか？」


葉「いや！絶対いく！」


急にシャキッとして、キラキラとした目で見てくる。


貴「はい、わかりました」





葉「Aー！」


貴「はーい！


征君、行ってきますね」


赤「…あぁ、いってらっしゃい」


こういうやり取り、ちょっと憧れてたからドキドキする…！


貴「行きましょう、葉山君」


葉「うん！…はっ」

(赤司めっちゃこっち見てる！)


貴「？」








貴「どこに行くんですか？」


葉「んー…特に決めてないんだけど…


あ！そうだ！


折角山の中だし、鬼ごっこでも…」


貴「ごめんなさい」


葉「……じゃあかくれんぼ！


Aが隠れて俺が見つける！


で、負けた方が勝った方の言うことを聞く！

どう？」


貴「ほぅ…」


朝のレオ姉のこと聞きたい…！


かくれんぼなら体力もそれほど使わず、しかも勝てたらご褒美つき…

貴「わかりました！！」

私はすぐに答えを出した。

葉「あんま遠く行かないでね？


俺の声が届くくらい！


じゃあ一分数えるね！」


葉山君が木に腕をつけ、目を隠して数を数え始めた。


私は走ってどこか隠れるところを探した。








葉「ろくじゅー！


もーいーかい！」


貴「いいですよー！」


大声出したらこの居場所、ばれてしまうんじゃないだろうか…

葉「そっちか！」

やっぱり、と心の中で呟き、木の上に登る。


昔から木登りだけは得意だったから


山でかくれんぼなんてして葉山君が私に敵うはずかないんだよ！


って、思ってたのに。


葉「Aー、危ないよ？」


あっさり見つかりました。




葉「そうだなぁ…


あ、じゃあ俺のこと名前で呼んで！！」


無邪気な子供のように、そして主人に忠実な犬のように見つめてくる葉山君、改め


貴「…小太郎君」


葉「はい！」


手をあげて嬉しそうに返事をする小太郎君を見ていると


なんだか凄く和む。


貴「これからもよろしくお願いします」


葉「うん！」

夜の自由時間→←赤司様は朝弱いのに騒がしさに起こされしかも貴女と戯れる犬を見て不機嫌のようです

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す