キミに復讐したいから【赤司征十郎】

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時間になり、ドッジボールが始まる。
めでたく私とさつきは同じチームになった。



さつきはドッジボールが大の苦手。



運動は嫌いじゃないけど、ドッジボールは当たると痛いから嫌いだな〜なんて、可愛い理由を言っていた。



まぁ確かに、痛いよね。



いっつもさつきは一番か二番目に当たってしまうから、今日は私が守ってあげよう。



「さつき、今日は私頑張るからね。」

「え？あぁ、うん。頑張って……？」



何言ってんだみたいな目で見られたのは気にしない。



ちなみに、征十郎と私は別のチーム。



まぁ、征十郎と黒羽さんは同じチームなんだけどね。



「あ、赤司君外野行っちゃったね。」

「ホントだ、珍しい。」



いつも征十郎は内野にいて飛び交うボールを軽やかにかわし、最終的には私と一対一で戦うことが多い。



私は征十郎に勝てたことないんだけどね。



……何か企んでるのかな。



それとも、内野に飽きた？



今の征十郎の意図はよくわからない。
黒羽さんは内野だし。



いやいや、今は関係ない！
さつきを守ることに集中、集中！！



ピー！とブザーが鳴り、試合が開始される。



よし、守るぞ！って思った瞬間。



「ごめんA、先行ってるね〜。」

「え、ウソ？！」



始まった瞬間、さつきが当たってしまった。



いや、いくらなんでもおかしいでしょ……。



戻ってくるんだよ、さつき。



そう願いながら、時間はどんどん進んで行く。



汗が吹き出て少し気持ち悪い。



敵チームの外野に回ったボールに警戒していると。



「わぁ！！」

「うわぁぁぁあ！！！」



さつきが戻ってきた。



嬉しいけど、嬉しいけどね？
ビックリして変な声出るのは恥ずかしいんだよ。



「ただいま！」

「おかえり。」



可愛いからよしとしますか。



外野から飛んだボールは敵チームの内野にいる人めがけて飛んで行く。



「ん、あれ？黒羽さんと赤司君、何処にもいなくない？」

「え？」



体育館を見回すも、二人は何処にもいなかった。

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