キミに復讐したいから【赤司征十郎】

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『貴女は心の何処かで、赤司征十郎に復讐したい……。そう思ってるハズよ。』



復讐……？



浮気されたことについて、私は復讐したいと思ってるの？



確かに、すごく辛かった。



幼い頃から一緒にいて、一緒に遊んで来て、助けてくれることも多かった。



小学校では、イジメられるたびに助けてくれたし、私のそばから離れないでくれた。



付き合い始めて、中学に上がって、さらに仲良くなったと思ってたのに。



私の気持ちも知らないで、他の女の子とイチャイチャしちゃって……。



確かに、征十郎のことは恨んでるかもしれない。



復讐までとは行かないと思ってたけど、こうして私が現れてるってことは、そういうことなのか。



「……征十郎には、私の気持ちをわかってほしい。」

『どんな手を使ってでも？』

「うん、復讐したい……かもしれない。」

『そう……。』



私がそういえば、もう一人の私は口角をグッと上げた。



歩き出し、私の横に行き肩に手を置く。



『その願い、私が叶えてあげる。』



その言葉と同時に、私は本当に目を覚ました。

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