中原の覇王 part6 (ページ14)

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220話ページ14

プルケルの死と、ローマ軍の壊滅により、元老院は大パニックになった

「蒙恬…恐ろしい名だ…！このままではローマは秦に滅ぼされる！！」

そこで…ローマの元老院は、ある男に全ての軍権を預ける

？「敵は5万…とはいえ本国から遠く、兵糧の補給が鈍い。付くならここだな。行くぞ！奴等を締め上げる！」

「分かりました…スキピオ将軍！！」

蒙恬は、一気呵成にイタリア半島へ攻め込んだ

だがスキピオは、敵の歩兵による攻勢を味方の歩兵で防御しつつ、優勢な味方の騎兵が敵の後方に回って、本陣を脅かした

また、分割統治が上手く行っていた事もあって、同盟市の援護を受けられず、攻略は殆ど進まなかった

愛「クソっ！援護さえ…援護さえ受けられれば！！」

陸「元帥は何で援護をしないんだ…？」

恬「元帥は最近、力を抑えられているそうだ…補給を担当しているのは…」

蒙恬は李斯を恨む様になっていく

カルタゴに攻め入った王賁率いる玉鳳隊25万は、順調に攻略を続けた

賁「六大将軍王翦の…父上の御仁徳の元に、俺はいる」

以前ほどの血気さは身を隠し、王翦のような冷静さが強くなった彼は、淡々とカルタゴを攻略していく

だが王賁の前に…恐ろしい強敵が立ち塞がる

？「怯むなー！秦軍を打ち払え！」

「はい！…ハンニバル将軍！！」

ハンニバルは恐ろしい統制力を見せつけ、幾度も包囲殲滅の構えを見せる

王賁はこれを躱すも、戦線が膠着状態になる

常「ハンニバルの…まるで、兵を自分の手足の如く操る力…あれは元帥を超えてるんじゃ…」

賁「さぁな」

花「にしても…玉鳳隊や楽華隊は、合わせても30万の兵力しか貰えなかったのに、何で飛信隊だけで70万もいるのかねぇ…」

常「全くだ。補給を決めたのは李斯…まさか、俺達を死なせる為に、この遠征を行わせたのでは…？」

賁「いらん事を言うな」

王賁はそう言うも、懸念は拭えず、李斯を忌む様になる

信「ウォォォ！！オラァ！！」

「ぐあっ！」
「めっけぇ」
「ぐわっほ！」
「ぶへ」
「ぼわー！」
「やぎゃー！」
「ぽっち」
「すも！」
「ずわー」

瘣「フン」

羌瘣も巫舞に乗った独特の剣術で、サバア軍を圧倒していく

越「順調じゃないか。李信将軍」

信「アンタもやるじゃねェか。政の力を受け継いだ事はあるぜ」

越「俺なんて…まだまださ」

扶越は、襲いかかった複数の敵兵を一撃で全滅させる

「ひ、怯むな！侵略者を追い出すのだ！」

飛信隊は順調にアラビア半島を征服していた