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《♪♪♪♪♪♪♪》
『タイミングよタイミング。今いいとこなんだよ。』
環さんが戦ってるところで、ももこのバットタイミングがうつったのか、スマホがヴーと鳴った。
『…?すなお?』
スマホの画面に大きく書かれた文字は、“土岐すなお”。
すなおは、私が霧峰村にいた頃の友達であり、魔法少女仲間。
静香も同じだ。
魔法少女同士であるからこそ、何かあったのでは、と思い、躊躇なく電話に出た。
『もしもし、すなお?どうかした?まjy…悪鬼退治してるから、なるべく早くお願い。』
《え、そうなんですか⁈じゃあ後でいいですよ…?》
『いや、こっちに来てから知り合った人がいるから、大丈夫だと思う。……ちょっと待ってて、…七海さーーーーん!ももこーー!環さーーーん!後は頼んだよーー‼』
音が入らないように、スマホを離す。
出口どこだっけ、あ、すぐそこじゃん、大丈夫だ。
『いいよ!はい、どうぞ。』
《はi《A、久しぶりね‼》…ふふ、静香に代わりますね》
『久し振り、静香。近々そっちに行こうかなって考えてるよ。それで?どうしたの?』
《実はね、新しい子が入ってきたんだ》
いいよ、ちはる、と言う風にして電話が代わった。
新しい子、どんな子だろう、やっぱり一度行った方がいいか…
《ひ、広江ちはるです!えっと、等々力耕一さんって言う探偵が好きです、よろしくね!》
『私は如月A。気軽にAって呼んで。うん、よろしく、ちはる!』
《ちはるが来た、と言うことだけなのに、悪鬼と対峙していたところを中断してくれたんですよね…すみません》
『そっちではビックニュースでしょ?ていうか一族の血筋結構多いんだ、どれくらいいるんだろ…』
《それは気になりますね…また分かったら言います!では!》
『うん、またね、すなお、静香、ちはる。』
悪鬼退治頑張れ、と残して、ぷつん、と切った。
とりまももこにメッセージしとこう。
A今終わった
Aそっちはどう?
そう送れば、すぐに既読がついて。
ももこうん、こっちも終わってる
ももこいろはちゃんが気を失っちゃってるんだけど、今から来れる?
『ゑ』
そこまでメッセージを見ていれば、どん、と前から音がした。
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作者名:通りすがりのお月様 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jmjqg/
作成日時:2020年5月28日 15時