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6. ページ8

愛用の銃を持つ手に力を入れ
工場内のコンテナの影で息を潜める
工場に数人の話し声が聞こえるが内容はよく聞き取れなかった



私は全神経を耳に集中させて足音から敵の数を想定する



1、2、3、4、5…6


足音から推測すると6人程はいる
昨日は銃を持っていない奴らばかりだったが
今日はさっきの銃声からして必ず一人は持っているだろう。


足音が近づくに連れて話し声の内容を聞き取れるようになってきた


「__おい、今日のは絶対逃すなよ!」

「出来るだけ殺さないようにしろって命令だぞ」
「なぁに、相手は女だぞ。余裕に決まっているだろう」

内容は実に私にとって不愉快な物で少し腹がたった
しかし、こういう時はほとんどの場合殺すの一択なのに
何故今回は殺さないようにという命令が出ているのかが不思議だった。

理由も何か話すかもしれない。
と、限界まで敵の話を聞くことにした

「しかし、なんであんな小娘ごときに俺たちが…」
文句を垂れる男の声に苛立ちが増した

「でも、お前の言う小娘が今まで何人殺ってきたと思ってんだよ。」
「確かAって奴、実は松野組のモンだって噂もあるらしいぜ」
「ああ、だからボスが…」


松野組というワードに思わずびくりと肩が跳ねる

そこまで聞くと足音がすぐ側まで来ていた






ふぅ、と静かに息を吐くと
銃を握り直しコンテナを飛び出る

相手は7人と確認する


そしてそのまますぐに相手に銃口を向け
引き金を引く

バァン

という耳を劈くような音とともに2人の男が倒れる
一瞬にしてその場が血に染まる

1人は即死。
もう1人はかろうじて生きているようだ

周りにいた数人が驚いたように此方を向き

「てめぇ、やっぱり隠れてやがったのか!」

銃口を此方に向ける

適と同時に引き金を引く

移動しながら打つ私には当たっていない

また2人倒れた

残りは3人ほど


残りの2人も同じように倒すが

最後に残った

リーダー格の男


私が打った球には当たってくれないようで
直ぐに距離を詰められる


やばい。

拳銃の残弾は両銃共にあと一つ

あと一度、最低でも二度撃つと銃弾をリロードする隙ができてしまう


そんなことを考えている内に壁際に追い詰められる

銃を構えながら様子を伺う

相手は片手に銃を持っているが撃つ気配はない。

私が下手に撃って隙を作ってしまうなら



ここは一か八か。


私は相手を睨みつけながら

すっと銃から手を離す









それと同時に敵との距離を一気に詰めた

7.※多少グロテスクな表現があります※→←5.



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こたつ(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて光栄です!更新はもう少々お待ち頂けると嬉しいです (2016年6月1日 15時) (レス) id: 84292a694d (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - この作品とても心にきておもわずないてしまいました (2016年5月31日 20時) (レス) id: 99a581fe59 (このIDを非表示/違反報告)
こたつ(プロフ) - エリカさん» コメントありがとうございます!テスト期間が終わり次第更新頑張ります!ありがとうございました! (2016年5月20日 1時) (レス) id: 84292a694d (このIDを非表示/違反報告)
エリカ - 更新頑張ってください! (2016年5月19日 23時) (レス) id: 516a27e0b4 (このIDを非表示/違反報告)
こたつ(プロフ) - 黒猫さん» コメントありがとうございます!自分の作品で泣いてくださる方がいるなんて…!恐縮です…。これからもぼちぼち頑張っていきます!ありがとうございました! (2016年3月24日 18時) (レス) id: d698e139af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こたつ | 作成日時:2015年12月24日 0時

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