39.〜十四松side〜 ページ45
カラ松兄さんは淡々と話す。
時々、手をギュってしたり顔を歪ませて謝ったりしてた。
内容は、Aのこと。
一松兄さんはさっきからうつむいて何も言わないし
話終わったカラ松兄さんも怒ってる見たいに怖い顔で
僕はそれをただ見てることしかできなかった。
そりゃあ、僕だって悲しいし、心が痛いし悔しい
でも、僕がそれを顔に出したりしちゃいけないんだ
それしか
できないから
「兄さん兄さん!早くAのとこ行ってあげよ?
カラ松兄さん、ここなんだよね?」
「あっ、ああ」
「……」
僕がそういうとその場の空気の重さに気づいたカラ松兄さんがあわてて同意してくれた
一松兄さんは相変わらず無言だけど
ふとした隙に動き出して目の前の部屋の扉を開けた
_____
ピッ_ピッ_ピッ_ピッ___
規則正しい音が響くうすぐらい部屋
ベッドの前にはイスに座ったままベッドに持たれかかって寝ているいるトド松と
その後ろのソファーで規則正しい寝息をたてるチョロ松兄さんがいた
二人の姿に安心したあと、すぐ
ずかずかと中に入って一直線にベッドに向かう一松兄さんを追いかけた
ベッドには沢山の包帯に巻かれて少し青い顔で眠っているAがいた
悲しくなって隣の一松兄さんを見た
「…A」
ボソリと僕でも聞き取れるか聞き取れないかの大きさで呟いた一松兄さんの目は少し優しかった
ー
後ろではカラ松兄さんがチョロ松に布団をかけていた
そこからしばらく、部屋は静かになった
〜
「…ん、あれ、兄さん?」
むくりとトド松がベッドから起き上がる
目元が少し赤かった
「おはよートド松!」
少し小さめの声で言うと
「うん、おはよう!お帰り兄さん達!」
と、可愛い笑顔で返してくれた
チョロ松兄さんの隣でソファーに座っているカラ松兄さんも
チョロ松兄さんを起こさないように口をパクパクさせて「おはよう」と言った
それを見たあと
トド松は部屋を見回して言った
「一松兄さんは?」
僕は少し口元を歪ませて言った
「…お外だよ」
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こたつ(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて光栄です!更新はもう少々お待ち頂けると嬉しいです (2016年6月1日 15時) (レス) id: 84292a694d (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - この作品とても心にきておもわずないてしまいました (2016年5月31日 20時) (レス) id: 99a581fe59 (このIDを非表示/違反報告)
こたつ(プロフ) - エリカさん» コメントありがとうございます!テスト期間が終わり次第更新頑張ります!ありがとうございました! (2016年5月20日 1時) (レス) id: 84292a694d (このIDを非表示/違反報告)
エリカ - 更新頑張ってください! (2016年5月19日 23時) (レス) id: 516a27e0b4 (このIDを非表示/違反報告)
こたつ(プロフ) - 黒猫さん» コメントありがとうございます!自分の作品で泣いてくださる方がいるなんて…!恐縮です…。これからもぼちぼち頑張っていきます!ありがとうございました! (2016年3月24日 18時) (レス) id: d698e139af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたつ | 作成日時:2015年12月24日 0時