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37.〜一松side〜 ページ41

その声に安心すると同時に言葉に表せないほどの怒りがこみ上げてきた



振り返らずとも誰かはわかるが、

仕方なく振り返り、ソレを確認すると同時に殴りつける


「いたぁっ」

突然のことに驚いたのか、間抜けな声をあげて数歩後ろに下がる
俺の後ろではは十四松があわあわとあわててそいつと俺を交互に見ていた


「何してやがったクソ松…!!」

周りから見ればかなり理不尽な怒りをぶつけられているにもかかわらず
そいつはいつものきりりとした男らしい眉を弱々しく下げ
「すまない…突然後ろから声を掛けられて驚いたんだよな?」

と、言った。
違う


俺は




「…ッチ」



小さく舌打ちをしてから小さく呟いた




「ちゃんといろよ」




このアジトに。








本当に小さい呟きだったため
きっとあいつらには聞こえてない。





ポカンとした阿呆面でこっちを見つめるクソ松に歯がゆくなり


「…何だよ」

と口に出す



するとクソ松は思い出したように


ガバッと顔をあげて


「そうだ!大変なんだ!来てくれ」


と、言いながら走り出した。




その方向はアジトの隣の廃病院。





「兄さん!?」

十四松が驚きに目を白黒させながらこっちを向く





あの慌て様はおかしい。



いつもはキッチリ締めているネクタイも
馬鹿みたいに整えた髪も
今は締まってないし整ってない。

なにより、あいつがいつも「イカすだろう?」と自慢げに着ていたジャケットを
あいつは、今着てない。



それのどこがおかしいかって。
あのクソサイコパスがあんなだらしない格好をすることすら珍しいのに

兄貴面が崩れたアレは

もうおかしい以外に言葉がみつからない



「いくぞ十四松」


俺の指示を待っていた十四松に
ついてこいと言うように少し駆け足でクソ松を追いかけた









ーーーーーーー
短い…
イッチーのとこのキャラの崩壊具合が大変なことになってる

数字松は仲良しです。

6つ子お誕生日祝い!!※4/24更新→←36.〜一松side〜



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こたつ(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて光栄です!更新はもう少々お待ち頂けると嬉しいです (2016年6月1日 15時) (レス) id: 84292a694d (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - この作品とても心にきておもわずないてしまいました (2016年5月31日 20時) (レス) id: 99a581fe59 (このIDを非表示/違反報告)
こたつ(プロフ) - エリカさん» コメントありがとうございます!テスト期間が終わり次第更新頑張ります!ありがとうございました! (2016年5月20日 1時) (レス) id: 84292a694d (このIDを非表示/違反報告)
エリカ - 更新頑張ってください! (2016年5月19日 23時) (レス) id: 516a27e0b4 (このIDを非表示/違反報告)
こたつ(プロフ) - 黒猫さん» コメントありがとうございます!自分の作品で泣いてくださる方がいるなんて…!恐縮です…。これからもぼちぼち頑張っていきます!ありがとうございました! (2016年3月24日 18時) (レス) id: d698e139af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こたつ | 作成日時:2015年12月24日 0時

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