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10.〜トド松side〜 ページ13

「え…?」

誰かがそう呟いた


おそ松兄さんは何も言わない




「…それ、承けるの?兄さん」



十四松兄さんが口を開いた。
その声はいつになく真剣で
思わず身構えてしまいそうだった







「…俺は…



__承けるつもりはないよ」



その言葉にその場にいた全員が安堵の息を漏らした




「ただ」


おそ松兄さんは真剣な顔つきになって続けた



「承けるしかないんだ」



と、重々しく言った




「どういうこと?」

とチョロ松兄さんが聞くと


「お前らも、知ってると思うけど

俺らとAが実は繋がっているんじゃないかってことが噂になってるってことは全員知ってるよな?」

それは僕が直々に調べて皆に伝えている事だから全員知ってるはず


「ああ」
とチョロ松兄さんは頷く




「それがどうしたって言うんだ?」
とカラ松兄さんも口を開いた


「まあ、確信はないんだけどさ
この依頼を承けなきゃ




Aが死ぬ」


おそ松兄さんがそういうとすぐにチョロ松兄さんが
「え。それって…」

と聞き返す


「…あくまで、推測の話」

と、おそ松兄さんは話だした


「俺達、一応コッチの世界じゃ有名な方だろ?
だから敵も多い。
あの噂がたったことは俺達にとっては想定外
Aだって、多分この事は知らない
でも、噂がたったときにすぐに俺達とAに暗殺依頼が殺到した。
何故だと思う?」


「それは…、どちらかを消せばもう片方も一緒に消せるからだろ?」

チョロ松兄さんが答えた

「正解ー。
でも、俺達もAも、簡単に消されるようなタマじゃねーだろ?
だから、作戦が上手くいかなかった奴等が
両方に互いの暗殺の依頼をして試すことにしたんだ」

「どういうこと?」


「つまり。
片方がその依頼を承けても、もう片方が承けなかったらその時点で両方が味方って事になるからだよ」

「…それじゃあ」

「ああ、つまりAが俺達の暗殺依頼を受けた時点で
俺達が暗殺依頼を承ける以外の選択肢はないんだ」

淡々と話を続けるおそ松兄さん。



そんな兄さんに安心してしまう。

多分、兄さん達も僕にも
Aを見捨てる
って選択肢はないんだなー
って




「ってことで、承けるけどいいよな?」
少しだけ笑顔をみせる兄さん。



「…それならしょうがないけど、
わかってるよね」
と、チョロ松兄さんが念を押すように訪ねる

「ああ、もちろん。
俺達は依頼を承けるだけ。
Aは殺さないし殺させもしねーよ」

当然。と言うように兄さんは笑った

11.→←新年のご挨拶!



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こたつ(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて光栄です!更新はもう少々お待ち頂けると嬉しいです (2016年6月1日 15時) (レス) id: 84292a694d (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - この作品とても心にきておもわずないてしまいました (2016年5月31日 20時) (レス) id: 99a581fe59 (このIDを非表示/違反報告)
こたつ(プロフ) - エリカさん» コメントありがとうございます!テスト期間が終わり次第更新頑張ります!ありがとうございました! (2016年5月20日 1時) (レス) id: 84292a694d (このIDを非表示/違反報告)
エリカ - 更新頑張ってください! (2016年5月19日 23時) (レス) id: 516a27e0b4 (このIDを非表示/違反報告)
こたつ(プロフ) - 黒猫さん» コメントありがとうございます!自分の作品で泣いてくださる方がいるなんて…!恐縮です…。これからもぼちぼち頑張っていきます!ありがとうございました! (2016年3月24日 18時) (レス) id: d698e139af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こたつ | 作成日時:2015年12月24日 0時

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