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かぶき町へ来る時は大抵仕事の一環としてだったからゆっくりと町内を散策するのはこれが初めてだった。
流石の大江戸というべきなのか、こんなにも日中から賑わってるなんてすごい。
「桜木さんって確かあの高層マンションに住んでるんでしたっけ」
「はい、そうです」
「だとしたら買い物はこの先の商店街で済ませると良いですよ。安いし」
「え、そうなんですか!土方さんはよく買い物に来られたり…?」
「まあ極たまに買い出しなんかで」
おしゃれなお店とかもいいけどこうした生活に役立つお店を教えて貰えるのはありがたい。
昨日行ったスーパーよりも商店街の方が近かったし知れてよかった。
「あ、そうだ。えっと、この辺で一番有名な飲み屋とかってご存知ですか?」
「飲み屋だと……あー、わりとこの辺で人気なのは」
その瞬間前を見ていた土方さんの顔色が変わった。
というか、一気に不機嫌になる。
私は気になってその視線の先に目を向けた。
そこには昨日会った天パの男性がいた。
「あっれれ〜、誰かと思ったら土方くんじゃーん。昼間っから女連れてチョメチョメしてんですか〜」
やっぱりこの人と土方さんは知り合いなのか。
でも土方さんの表情からするに仲は良いとは言えなさそう。
また土方さんは天パの男性にかなり当たりがきつい。
「仕事もろくにしないで飲んだくれてる肥溜め人間は大人しく便所に帰れ」
「うるっせえな!!昨日はよくも牢屋にぶち込みやがって!!おかげで新八と神楽から閉め出されてんだよコノヤロー!!」
あ、本当に牢屋に連れてかれたんだ…
すると天パの男性は私に視線を移した。
じっと見つめられて思わず背筋がピンっと真っ直ぐになる。
「あれ、姉ちゃんどこかで見たことあるような……」
「ジロジロ見んな気色悪りぃ。それに彼女はてめぇが昨日ドブを撒き散らした被害者だ」
「………え、あのドラ○もん姉ちゃん?」
ドラ○もん姉ちゃんってなんだろう。
ハンカチとかお薬とか出したからかな。
でも思い出したようで男性はすぐに謝った。
「いや昨日はまじで悪かった。朝まで飲んで記憶全部ねぇの!!」
「いえ、大丈夫ですよ。体調管理には十分お気をつけ下さい」
昨日も道案内しようとしてくれたりこうしてすぐに謝るし悪い人ではなさそうだ。
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凛 - とても良かったです!ゆっくりでもいいので更新待ってます! (2022年12月17日 17時) (レス) @page37 id: 0db889cc25 (このIDを非表示/違反報告)
のん@天使から墮天使(プロフ) - 瑠々亜さん» 返信、ありがとうございます!とういうことでしたか…なるほど。頑張ってください!応援してます! (2019年9月2日 20時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - のん@天使から墮天使さん» コメントありがとうございます。ちゃん呼びはただの愛称なので深い意味はないです(><)更新頑張ります! (2019年9月2日 14時) (レス) id: d64c66c7f1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 亜水さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けてとても嬉しいです(><)更新頑張ります! (2019年9月2日 14時) (レス) id: d64c66c7f1 (このIDを非表示/違反報告)
のん@天使から墮天使(プロフ) - 最初自意識過剰かなと思ってしまったけど…読んでみて良い話!夢主はなんで恋人のことを[〜ちゃん]と呼んでたのか知りたい…。夢主、辛いだろうなぁ…僕は恋人なんぞ居ないから分からんが…別れてしまえ((酷い 銀さんとくっ付けぇぇぇ(( 更新頑張ってください! (2019年8月25日 22時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠々亜 | 作成日時:2019年8月17日 21時