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「お前バカだろ」
辛辣な言葉が坂田さんから発せられる。
でもこればっかりはしょうがない。
「だってあの格好といい状況といい完璧そうだったじゃないですか…!それに坂田さんの言い方も語弊あるし…!」
「ゲロ吐いたってダイレクトに言わないでやったんだろうが」
でもこの人すっごいニヤニヤしてる。
絶対確信犯だよね。
それでも良かった。
私たち、一線越えてなかったみたい。
昨夜、私は調子に乗って飲みすぎてしまい記憶を飛ばしてしまった。
坂田さんは帰れなくなった私を家まで送ってくれた。
そしてマンションに着くや否や私は嘔吐。
私を抱えてくれていた坂田さんもそれの被害者。
私たちが下着姿だったのも坂田さんが処理してくれたおかげだった。
普通に感謝すべきだしかなり申し訳ないことをしてしまった。
「まあまあこれでようやくほんとにチャラになったんじゃねえの?俺達の出会いも最初は嘔吐からだったし」
「ロマンの欠片もないのでやめてくれませんか?」
「なんで。いーじゃん。ゲロ友」
「バカなんですか」
今日の仕事はもう家でやろう。
二日酔いでまだ体調も優れないし。
坂田さんは先程私が作った簡単な朝食兼昼食をバクバク食べる。
作り置きのおかずがあって良かった。
「……でも、本当にありがとうございました。たくさん迷惑かけちゃって」
「べっつに〜。ただお前野郎しかいねぇとこで酔い潰れるんじゃねーよ。つか俺が送り狼だったらどーしてたんだよ」
「………すみませんでした」
「なーんてな。"反動"だろ?」
坂田さんの言葉が妙に引っかかった。
反動?一体なんの?
でもなんだろう。
言われてしまえばそんな気がしなくもない。
昨日はお酒を飲んだだけ。
それでも何だか心がスッキリしてる。
久しぶりに羽目を外したからなのかな。
それとも、私の心が変わったのかな。
「少しだけ、夢を見たんです」
「夢?」
「よく覚えていないけど、誰かが、私を救ってくれたんです。私のこと、認めてくれた」
心が温かくて落ち着いている。
ずっとずっと苦しかった心がようやく晴れた。
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凛 - とても良かったです!ゆっくりでもいいので更新待ってます! (2022年12月17日 17時) (レス) @page37 id: 0db889cc25 (このIDを非表示/違反報告)
のん@天使から墮天使(プロフ) - 瑠々亜さん» 返信、ありがとうございます!とういうことでしたか…なるほど。頑張ってください!応援してます! (2019年9月2日 20時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - のん@天使から墮天使さん» コメントありがとうございます。ちゃん呼びはただの愛称なので深い意味はないです(><)更新頑張ります! (2019年9月2日 14時) (レス) id: d64c66c7f1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 亜水さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けてとても嬉しいです(><)更新頑張ります! (2019年9月2日 14時) (レス) id: d64c66c7f1 (このIDを非表示/違反報告)
のん@天使から墮天使(プロフ) - 最初自意識過剰かなと思ってしまったけど…読んでみて良い話!夢主はなんで恋人のことを[〜ちゃん]と呼んでたのか知りたい…。夢主、辛いだろうなぁ…僕は恋人なんぞ居ないから分からんが…別れてしまえ((酷い 銀さんとくっ付けぇぇぇ(( 更新頑張ってください! (2019年8月25日 22時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠々亜 | 作成日時:2019年8月17日 21時