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「おい総悟!!先生酔い潰れさせてどーすんだよ!!」
「俺のせいじゃありやせんよ」
なんだが頭上で声が聞こえてくる。
それでも私は相当酔ってしまったためか、その声が頭の中で響いてあまり聞こえない。
こんなに飲んだのはいつぶりだろう。
「とりあえず一旦先生外に連れて行って外の空気吸わせよう!先生、立てるか?」
誰かに腕を引かれ担がれる。
ふらつく足が自分のものではないみたい。
おぼつかない足を引きずられながら私は宴会場の外に連れ出された。
外に出た途端空気が変わって心地良いと感じた。
「とりあえず先生はもう帰した方が良さそうだな」
「んじゃ俺がタクシー拾って────」
「おい武装集団。てめぇら道塞ぐんじゃねえよ」
「ああん?んだと…っててめぇかよ腐れ天パ」
何やら今度は罵声が聞こえてくる。
私は薄ら目を開けて今の状況を確認した。
そこには土方さんと近藤さん、そして坂田さんがいた。
あれ、坂田さんがいる。
そういえば一緒に飲んでたんだっけ。
だめだ、思考回路が壊滅的になっている。
「おい、A。お前どんだけ飲んでんだよ」
突如ぶわっと目の前から坂田さんの匂いがした。
坂田さんは私の顔を覗き込み呆れた顔をしている。
「あーあ、こんなになるまで女に飲ませるたァ真選組はついにレ○プ集団にでも移行すんのか」
「誰がレ○プ集団だ!!」
「ほらA帰んぞ。おいゴリラA渡せ」
「いや渡さん!万事屋に任せる方が危険だ!」
「ちなみにお妙なら今日この先のBARで1人飲んで────」
「トシ、先生は万事屋に任せて俺達は中に戻ろう。あ、でも俺ちょっと急用できたから抜けるけど」
「釣られてんじゃねえよ近藤さん!」
しばらくすると身体が、正確に言えば足が宙に浮いた。
そして坂田さんの匂いがもっと近くになって、広くたくましい腕が私の身体を支えてくれていた。
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凛 - とても良かったです!ゆっくりでもいいので更新待ってます! (2022年12月17日 17時) (レス) @page37 id: 0db889cc25 (このIDを非表示/違反報告)
のん@天使から墮天使(プロフ) - 瑠々亜さん» 返信、ありがとうございます!とういうことでしたか…なるほど。頑張ってください!応援してます! (2019年9月2日 20時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - のん@天使から墮天使さん» コメントありがとうございます。ちゃん呼びはただの愛称なので深い意味はないです(><)更新頑張ります! (2019年9月2日 14時) (レス) id: d64c66c7f1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 亜水さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けてとても嬉しいです(><)更新頑張ります! (2019年9月2日 14時) (レス) id: d64c66c7f1 (このIDを非表示/違反報告)
のん@天使から墮天使(プロフ) - 最初自意識過剰かなと思ってしまったけど…読んでみて良い話!夢主はなんで恋人のことを[〜ちゃん]と呼んでたのか知りたい…。夢主、辛いだろうなぁ…僕は恋人なんぞ居ないから分からんが…別れてしまえ((酷い 銀さんとくっ付けぇぇぇ(( 更新頑張ってください! (2019年8月25日 22時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠々亜 | 作成日時:2019年8月17日 21時