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向かいの道まだ工事してたんだ。
かれこれ1ヶ月はかかってる。
あの道はいつになったら完成するのかな。




「おいなに考えることやめてんだよ」



「華麗にスルーしただけです」



「ものぐさヒロインかよ」



もちろん華麗にスルーしたなんて嘘。
今の私の心臓はバクバクしてる。
いや100パーセント冗談だと分かっているけど男慣れしていない私にはあまりにも刺激が強い。



「ちょ、ストップ。赤信号渡る気かよ」



坂田さんは私の腕を掴んだ。
気づけば赤信号だというにも関わらず普通に渡ろうとしていた。
過ぎ去っていくトラックを見ても危機感は一切感じられなかったけれど。



「坂田さんって誰にでもそんなこと言うんですね」



勘違いしてはいけない。
私はそう自分に言い聞かせた。



「そう思う?」



「思いますよ」



「お前言わねーとわかんねー女じゃん。だからド直球に言っただけですけど?」



私はこれまでしんちゃんがいたということもあるけど坂田さんに恋愛感情は抱いていなかった。
だからなのかこの状況がむず痒い。
どこまでを信じてどこまでを疑えばいいのかが分からない。



「あー、はいはい。悪かったな、急に変なこと言ってよ」



「……自覚はあるんですか」



「お前言っとくけど俺がなんであそこまで干渉してたと思ってんだ。惚れた女を助けたいと思うのは当然だろ」



しんちゃんと私の関係を終わらせてくれたのは坂田さんのおかげでもある。
またかぶき町へ来て初めて出会ったのも坂田さん。
何かと彼にはお世話になっていたけど、それが彼の差し金だなんて考えるはずもない。



「………あの、恥ずかしいのでそれ以上は言わないでもらえますか」



「本当なら俺が助けたところで俺に惚れるとこまでがプランだったんだけどな」



「もういいですから!!」



悪戯っぽく笑う坂田さん。
そして私の頭の上に手を置くと恐ろしい脅迫を述べた。



「んじゃ次はどうやって落とすか考えとくわ」



こんなの聞いてない。

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- とても良かったです!ゆっくりでもいいので更新待ってます! (2022年12月17日 17時) (レス) @page37 id: 0db889cc25 (このIDを非表示/違反報告)
のん@天使から墮天使(プロフ) - 瑠々亜さん» 返信、ありがとうございます!とういうことでしたか…なるほど。頑張ってください!応援してます! (2019年9月2日 20時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - のん@天使から墮天使さん» コメントありがとうございます。ちゃん呼びはただの愛称なので深い意味はないです(><)更新頑張ります! (2019年9月2日 14時) (レス) id: d64c66c7f1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 亜水さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けてとても嬉しいです(><)更新頑張ります! (2019年9月2日 14時) (レス) id: d64c66c7f1 (このIDを非表示/違反報告)
のん@天使から墮天使(プロフ) - 最初自意識過剰かなと思ってしまったけど…読んでみて良い話!夢主はなんで恋人のことを[〜ちゃん]と呼んでたのか知りたい…。夢主、辛いだろうなぁ…僕は恋人なんぞ居ないから分からんが…別れてしまえ((酷い 銀さんとくっ付けぇぇぇ(( 更新頑張ってください! (2019年8月25日 22時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠々亜 | 作成日時:2019年8月17日 21時

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